今議会で菊地市長行政報告にあった公共施設再配置計画の進捗状況に関連して発表された、「修善寺老人憩の家」の運用停止について過去のブログから検証しています。
今議会で菊地市長は、公共施設の改廃について「市民や利用者に丁寧な説明をしていく」と述べました、しかしわずか2年前、「修善寺老人憩の家温浴施設の廃止」は市民や利用者への説明が全くないまま、玄関に張られたたった一枚の紙で利用者に示されたのです。
2年前、市民や利用者に全く説明ないままに強行された温浴施設廃止。しかし、「2年前は丁寧な説明をしなかったが、今後は丁寧な説明をしていく」とでも菊地市長は言いたいのでしょうか。
突然の温浴施設廃止について驚き、怒った利用者の要求で長寿介護課は市民説明会を開催しました。
その説明会での当局の説明です。
2021年03月22日 の当ブログ
4月1日から予算が計上されていませんから入浴施設は利用できません 修善寺老人憩の家入浴施設廃止問題・・・その3
利用者や市民を無視した突然の入浴施設の廃止方針に対して、利用者から当然のごとく困惑、怒り、批判の声が噴出したので長寿介護課は利用者や市民に対し説明会を開きました。
3月1日に開かれた第2回目の説明会には利用者や市民、市議会議員など50名近くが参加しました。
会場で配布された説明資料です。
img20210321_17391808.pdf
img20210321_17402812.pdf
廃止に係る判断材料
・歳入に対し、歳出が占める割合が多い
・施設の配管やボイラー等の老朽化が進んでおり、多額な修繕費が必要となる
(ボイラー交換費約4400万円、送湯ポンプ交換費39万円、配管修繕費478万円
・利用者のほとんどが一部の地域に限られている
・施設担当課より、公共施設の縮小を検討する方針が出されている
・近隣に入浴施設がある
福祉部長の説明です
この施設は昭和48年に国や県の補助金で建てられた。しかし47年経過し修繕費が増加してきた。平成30年にレジオネラ菌が発生した。その原因はボイラーの過熱不足ではないと保健所は言っていた(詳しい原因は分からなかった)。源泉の百笑いの湯からの湯量は充分にあるが、時に温泉が溜まらなくなったことがあった。このような状況では安全性が担保できず利用してもらうには難しいと考えている。
この施設ができた時は公共浴場として、家に風呂が無い方への衛生状態の改善も考えていたが、現在では家に風呂があったり、近所に入浴施設がある。利用者は大体30〜40名であり60歳以上の高齢者12000名の0・3%と限定されている。憩の家にかかる予算を高齢者全体の福祉に変えていく必要があると判断した。この施設は残るので介護予防や健康づくりの為に利用して欲しい。
昨年の11月から施設の廃止に向けて進めてきたが、利用者への周知徹底期間が短くご迷惑をかけた。そんなことから、3月議会に条例の改定を提示する予定であったが利用者の意見を聞くことが大切であり上程を先送りした。
しかし、施設の廃止を検討してきたので4月からの予算が無い。従って周知期間を設け、財政当局と相談し予算の確報に努めたい。
こうした部長の説明を受け、利用者や市民からの質問、批判、怒り、意見等の討論が1時間以上も続きました。
その内容は次回より記します。