2011年10月21日

天城地区小学校統廃合の統廃合を考える その2

今回も「天城地区小学校統廃合の統廃合を考える その1」で引用させていただいた「がんばる人の応援団」から転載させていただきました。(転載については許可をいただいております)

この記事にはたくさんのコメントが寄せられています。コメントまでお読み下さい。統廃合をどのように考えるのかとても参考になると思います。


過疎化で統合反対なら

今日の夕方のニュースで、「過疎化に苦しむ学校」についての報道がありました。都市部にある私の居住地域でも同じようなないようで、私は常に疑問を持っているのですが、自治会でも「勝手な論調が主流です。」

私の卒業した小学校も地域を二分してもうひとつ小学校を作ったので、私の通っていたことから生徒数は少ない方でしたが、数年前から1学年1クラスという状況が長く継続していました。最近、二つに分けた小学校を元に戻す論議が再燃しているようですが、自治会が反対しているようです。分かれた小学校校区の2006年の新生児が0でしたので、6年後の新入学生がいないのですから仕方がないですよね。

市の教育委員会も、自治会には簡単に逆らえないようで、結論を出せずに困っているようです。しかし、税金で運営している公立の学校ですから、税金の負担が少なくなってその分、子供たちの良い環境が与えられるのであれば、さっさと統合してやるのが本当であると思うのですが、そうは簡単に事は進まないようです。

何故なのでしょうか、自分の卒業した小学校や中学校がなくなるのに抵抗するのは当然なのでしょうか。私なんかは在学中に市の合併で学校名が変更になり、校歌まで変わってしまったので、そんなものかと思っていたのですが、人によって思い入れも違うのでしょう。

しかし、小学校の同級生が元の家のまま住んでいるのは殆んどいませんし、女性はもっといませんよ。何を拘るのでしょうか。大阪府の高等学校の整理の際にもかなりの反対運動があったようですね。私の娘の高校は、比較的新しく卒業生も少ないという理由で簡単に統合されてしまったようです。

私立の学校では、いろいろとあるのでしょうが、学生が集まらなくて廃校になるのは当然でしょうし、経済の論理が強く働くのも当然ですよね。これに意義を唱えてみても仕方がないことです。当然、廃校を阻止しようとするならば、資金を出して維持するしかありません。これが単純明快な論理ですよね。

私は公立の学校はもっと単純明快な論理で整理していくべきだと思います。校区を変更して少ない人数の学生を取り合っても、数年後にはまたぞろ同じ問題が発生します。なによりも生徒が少なく、友達も少ないのが問題ですよね。都市部ですから通うといっても数十キロも歩くようなことはないのですから、適正な人数に調整するのは当たり前でしょう。

難しいのは学生の予測ですよね。私の妻の中学校は、農地が多かったので、マンションが続族と立ち、生徒数が増えすぎたので市が焦って、新たな幼稚を確保した途端に、自動数が減少して必要ないという予測の元に折角手当した学校用地を手放したのですが、そこにマンションが建って、また生徒が溢れたために運動場にプレハブ校舎を建てて凌いだなんて笑えない話もありました。

このような状況で、学校の統廃合反対ばかりを唱えている人は何を根拠に言うのでしょうか。税金で運営しているのですから、もっとも効率の良い状況で運営しないと、税金が無駄に浪費されることになります。この問題の唯一の解決策は、反対する人が運営費と維持費を負担することですよね。これで問題は一気に解決します。無駄な税金の浪費もありません。効率で市町村が運営する小中学校は、税収と相談することが最も重要でしょう。

身の丈にあった公共設備をきちんと整理できないと、税金の負担が重くなるか、夕張市のような財政再建団体になっていますのですが、このあたりをきちんと把握して発言している人が少ないような気がします。感情論では税金の無駄遣いは減少しませんし、

コメント(11)
私達も統廃合のことで悩んでいたとき、もと音楽教師のお友達からいかのようなメッセージを頂き、励まされました。
以下そのままコピーです。(ご本人の許可は得ていませんが)
統廃合は単に「お金を安くあげる動き」
教育の現場にそれを持ち込むのはそれがやりやすいから。

山の分校の生徒の後日談

卒業式を終えて私もいなくなった後で分校は二年後に統廃合されました。

そのときに分校にいた生徒はタクシーで本校に通いました。

先生を二人地域に置くよりもその方がトータルで安いから。

これが先進国の姿だろうかと思いました。

スイスやドイツは小規模の学校にもちゃんと先生を置いている。
そこにお金をかけている。

子供は家のある場所で教育を受け生活を育む

それが結果的には地域を豊かにし国を発展させる。

日本は肝心なところで手を抜いている気がしてなりません。

その弊害は今の親が年老いたときに出てくるのではと危惧します。

もしかしたらお年寄りはものがいえなくなったら
有無を言わさずに車でどこかへ連れて行かれるかも

その方がトータルで安いから。
2011/10/7(金) 午後 4:58[ mug*fu*i*an ]

過疎の町や村での学校施設の合理化は、頭の痛い問題ですね。
しかし、学校に通えない子供を無くす為に、義務教育にしたの
ですから、これは国策と言うよりも、日本国国民の全ての人達が
教育の平等を望んで行っているのですから、税収も個人の納税も
全く考える必要はないと思います。要するに今までの通学方法の
代替としての交通手段があるのか、ないのか、子供達への負担が
重いのか軽いのか、保護者の負担はどうなのかが、問題であって
通学が困難な家庭や子供がいれば、生徒一人に教師一人でも
当たり前に学校は運営を続けないといけませんよね。
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]

遠い学校には通わせられないから、教育を受けさせないなんて
昭和の初めのように学校に通わせるのは、親の経済状況や
判断に依存した暗黒の時代に戻してはいけないのだと思います。
要するに学校を統合して、新築物件を建てたい輩達が騒いでいる
そんな姿も頻繁に見え隠れしているのが、現在の人の心が
腐敗している、日本国の姿なのでありましょうね。
我が町でも、公共工事を出したいが為に統合が行われています
地方行政は、子供達の事なんて一切、考えていないのが
現実ですし、教育長なんて役所の手下であり、子供達の味方では
決してないのも丸見えであります。ポチッ
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]

秦農場さん コメントありがとうございます。
一次産業が廃れ、それによって、一次産業を中心とした田舎が廃れていきます。食料の自給率は下がり、安い食料を求めて輸入品ばかりになっていく、とても危険な状態だと思います。
日本の自給率が下がった頃を見計らって、兵糧攻めに合うかもしれません。「ありえない」と言い切れる人がどれだけいるでしょうか?
もっと未来を見据えて、足元を固めていく必要があると思いますね。
暗い話ばかりしていても始まりませんから、週末の稲刈りで喜びをかみしめます。
2011/10/7(金) 午後 5:45[ 田舎万歳 ]

sukisukiさん
まさに長男は教師1人生徒1人です。
誤解されるといけないのですが、行政が無理やり統合しているわけではなくて、もっと沢山の児童の中で切磋琢磨させたいと望む保護者の方々も沢山います。
地域の人数が増えれば全てがハッピーエンドとなるわけですから、今後はそこに焦点をあててがんばっていきます。
行政も本当に地域の事を考えているのなら、もっと視察に来たり、話し合いの場を設けたりとするでしょうが、そうならないことが残念でたまりません。
2011/10/7(金) 午後 6:04[ 田舎万歳 ]

こんにちは。
統合がよいのか反対がいいのが私には分かりません。

ただ。。。
私は自分の感情だけで物事を考えるところがあるので・・・・
私は小さな島の田舎生まれの田舎育ちです。
でも学校は島一のマンモス校でした。
多いときは生徒数1000人以上いたと記憶してます。

またお隣の町では小規模校。
島内では統合・廃校もありましたが・・・・・

私は小規模校でも一人でも教育にかけるお金・税金は無駄ではないと思います。
それ以上に無駄に使ってる税金のほうが多いでしょう。

一人の子に先生一人でマンツーマン教育でもいいのでは・・・・・
子供には大きな未来があるのですから・・・・
と言ってもこれは理想論かもしれませんね。

各地域・税で賄う金額は限られてますし現実問題、難しいのかも。
2011/10/7(金) 午後 6:27

でも・・・
税金問題というより子供の事を、子供が勉強を出来る環境をしっかり考えて欲しいと思います。
2011/10/7(金) 午後 6:31

ハーブさん コメントありがとうございます
順当にいけば、子供より先に親はあの世に行きます。生きている内に子供が1人立ちできなければいけません。その為の教育だと思います。世の中は生産性をあげるために、いろんなものを規格化してきました。そして人までも規格化が進み、規格外の人間をはじきだしてしまいます。昔の大工さんが曲がった木、捻れた木を活かして立派な家を建てたように、人を活かした世の中を創り、末長く平和に暮らしたいものです
posted by イズノスケ at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 小学校の統廃合 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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