ゴールデンウイーク中、話題の映画「我が母の記」をみてきました。
主人公の「耕作」は少年時代、現在の伊豆市天城湯ヶ島の「おぬいばあさん」のもとに預けられます。
「母親に捨てられた」と思っていた耕作は認知症になった母親と暮らす中、母親のことを少しずつ理解していきます。そして母親が死んだあとその真相を知ります。
感動的な映画でした。
私は映画を見ながら、自分の母親のことを思い出しながら涙が止まりませんでした。
まだ母親が健在だった頃、帰省するとたくさんの料理を作って出迎えてくれました。
お腹がいっぱいになっても「もっと食べろ、もっと食べろ」としつこく勧めてくれたものです。
そんな母も認知症になりました。どんどん進行していく認知症。ついに息子が誰かわからなくなりました。
ある時、母と温泉に行きました。妻も一緒でした。
昼食どき、母は自分の分を半分残し、私に食べろと勧めたのです。
老人施設に預けられていた時、訪ねていくと「お前に上げるものがないんだよと」済まなさそうに言っていたことも思い出します。
この映画は「子を想う母親」の愛情とはこんなものだったのかを再認識させてれました。
私も父親ですが、とても母のような真似はできません。
そんな母はもういません。
天城湯ケ島の「滑沢渓谷」や中伊豆の「わさび田」などの美しい自然とともに描かれる素晴らしいこの映画、是非ともたくさんの方々に観てもらいたいと思います、
「わが母の記」公式サイト
http://www.wagahaha.jp/
2012年05月10日
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