西丹沢自然教室〜檜洞丸間はたくさん山行記録がありますので省略します。
5日、西丹沢自然教室周辺はキャンプをする人々のテントがずらり、壮観でした。
展望台からの富士山が美しい。
丹沢にはシカがたくさんいます。
檜洞丸に到着しました。多くの登山者は、ここから引き返していきますが、我々はここからが本番です。
金山谷乗越までは急激な下りが続きます。さらに臼ヶ岳までは数カ所の小ピークを通過していきます。
臼ヶ岳山頂は大きな台地となっていました。切り立った崖の上から眺める蛭ヶ岳とあす下る熊木沢出合が見えます。
さらに臼ヶ岳から蛭ヶ岳への急登が続きます。
蛭ヶ岳山荘に到着しました。時間が早かったので、山荘横の休憩所で乾杯。
山荘の夕食はおでんと食べ放題の佃煮類。混雑を予想していましたが、男性は布団1枚に一人寝ることができました。
山荘のスタッフは全員年配の男性でしたが、皆さんとても気持ちが良い方ばかりでした。
明日のコースをスタッフに聞きましたが、全員通過したことがなく情報は聞くことができませんでした。
数年前ユーシンロッジが休業になり、私たちの明日のコースはほとんど使われなくなったようです。ネットで調べても詳しい情報があまりありませんでした。
翌朝は4:30分朝食。5時出発しました。
鬼ヶ岩ノ頭〜棚沢の出合までは快適な稜線歩きです。
棚沢の出合から熊木沢出合まで一気に下る尾根に入り込みました。
あまり登山者が入っていないだけに、所々で踏み跡が消えます。
快適なブナの林が続いたあと、突然バラに覆われた大地があらわれました。踏み跡が全くわかりません。ここはとにかく尾根の右側を下ります。
弁当沢の頭の手前、広いブナが続きます。左にカーブしている箇所で右に下りたくなりますが、コンパスで方向を確かめます。尾根を忠実に左に曲がっていきます。
弁当沢の頭からは一気に棚沢の出合まで下ります。最後は急な坂が続きますので注意しましょう。
棚沢の出合で熊木沢と箒杉沢が合流します。熊木沢には橋がかかっていましたが、途中で崩壊しています。しかし、脚立がかけられ渡ることができるようになっています。
ここまで一気に標高差700mを下ったことになります。
ユーシンロッジまでは、電力会社の管理する立派な林道を歩きます。水力発電のダムがあるのですが、今は貯水されていないので使われてないようです。原発が止まっているのになぜ動かさないのでしょうか、不思議ですね。
ユーシンロッジは現在休業中ですが立派なトイレが使用できますし、向かって右側の奥に入っていくと、避難小屋として2部屋が開放され、炊事場も使うことができるようになっています。来年には再開するようです。
ユーシンロッジから大石山を経て、テシロノ頭〜檜洞丸への分岐までは標高差約700mの上りです。
大石山への途中、この山の由来となったのでしょうか。巨大な岩がありました。山頂かと思いしや、それから山頂はまだまだです。
大石山からテシロノ頭までは3つのピークを通過しなければなりません。疲れた体に応えます。
石小屋ノ頭から同角ノ頭の間はガレた痩せ尾根が続き、鎖、はしごが連続しますので注意が必要です。
ようやくたどり着いた檜洞丸分岐から西丹沢自然教室までは標高差1000mの下りが延々と続きます。
紐の結び方がゆるかったのでしょうか。2度の大下りで爪を痛めたのでしょうか両足の爪先が痛くなってきました(この記事を書いている頃は、両足の親指の爪が黒ずんできています。ことによると爪が死んでしまったかもしれません)。
西丹沢自然教室まで30分頃、雷鳴とともに雨が降り始めました。関東地方に竜巻を生じた低気圧の影響でしたが、幸いなことに大事には至りませんでした。
こうして厳しい縦走が終わったのです。
初日は7時間、2日目は10時間の行程でした。他のメンバーはまだ余裕があるように見えましたが、私には限界でした。いろいろ忙しく2ヶ月くらい登山をサボっていたツケがまわってきたようです。