28日 毎日新聞報道です
静岡県の市民団体「原発県民投票静岡」(鈴木望代表)は27日、16万5127人分の署名を添えて中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働を問う住民投票の制定を川勝平太知事に直接請求した。
川勝知事は同日の定例記者会見で「16万人の署名は大きい。住民投票の実現に向け努力したい」と条例制定に賛意を示した。
川勝知事は今回の賛意表明について「安全性が確立されていない中、署名が集まった。これは政治家だけに任せておけないという危機感があると思う。他の方法で意思表示する方法があるならば、十分に尊重しなければならない」と説明した。
また、「客観的な安全性が確立しない限り、投票結果が再稼働に賛成でもできない」と従来の考えを繰り返した。
川勝知事は今後、賛成の意見をつけた条例案を9月定例会に提案する見通し。
市民「運動に励み」
今後は議会審議、会派動向に焦点
過半数を占める最大会派「自民改革会議」と知事与党で第2会派の「民主党・ふじのくに県議団」は、ともに賛否を決めていない。
鈴木代表は提出後の記者会会見で「川勝知事はこれまで住民投票に否定的だと思っていたので、賛成には本当に驚いたとしつつ私たちの思いを真摯に受け止めていただいた結果だと思う」と評価した。
議会の判断に与える影響については、「二元代表制の一方の代表者が賛意をしめした意味合いは大きいと思う」と述べた。
議会対策として、各会派に条例案を説明する考えを示し「議員にも県民の願いをむげに葬り去っていいのかという思いは強く感じて頂いていると思う」と可決に期待を示した。
東京電力福島第1原発事故発生以降、原発に関する住民投票の直接請求は大阪市と東京都で行われ、いずれも首長が反対し条例案は否決されている。
2012年08月28日
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