先日、映画「東京家族」を長泉町・サントムーンの映画館で観てきました。
小津安二郎さんの映画「東京物語」をモチーフにした話題の映画ですが、東部地区ではここでしか上映していません。
物語は瀬戸内海の離れ島から上京した老夫婦が、3人の子供たち家族と過ごす数日間の模様が淡々と描かれています。
勉強のよくできた長男は医院を、長女は美容院を経営し忙しい日々を送っています。長男と比べ成績の良くなかった次男は不安定な仕事で日々をすごしています。
そうした忙しい子供たちの家を泊まり歩くうち明らかになっていく家族関係。
教員をしていたという父親のかたくなで不器用な生き方、そして優しかった母親の突然の死。
男と女の家族との係わり方の違いが淡々と描かれていきます。
そして、老夫婦にほんとうに優しかったのは、落ちこぼれで父親からは見放されていた次男だったという最後に涙が止まりませんでした。
「この作品を小津監督にささげる」というだけあって素晴らしい映画でした。
山田洋次監督作品らしい「優しい」映画です。
映画を観に来ていた人は中高年が圧倒的でしたが、若い人にもぜひとも観てもらいたい作品です。
2013年02月05日
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