2014年05月13日

伊豆市・青羽根の龍爪神社

伊豆に住んで18年、地元の古い歴史にはほとんど触れることなしに過ごしてきました。

先日、妻が友人から聞きつけてきた青羽根の龍爪神社に行ってきました。
国道136号線沿い青羽根の農協青羽根支店の横に鳥居と道標があり龍爪神社まで10町と書いてあります。10町
とは1キロくらいでしょうか。


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参道の入口の鳥居をくぐり、参道を登っていくと青埴(あおはに)神社があります。
立派な神社です。

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境内の入口付近には小さな道祖神が祀られています。
天然記念物に指定されている大きなシダレイロハカエデが美しく茂っています。

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上り道を行くと、地元のおじさんに出会いました。甘夏の収穫に来ているようです。
お話を聞きました。この付近では、昔は山を切り開き畑にして芋などを植えたそうです。しかし今ではそんな畑に入る人は少なくなってしまったそうです。
かって、青埴(あおはに)神社や龍爪神社のお祭りは盛大で、多くの露天が出店しいろんな行事が行われたようです。かって、龍爪神社は猟師さんが猟銃などの鉄砲からの弾が当たらないように信仰していたそうです。
今では4月にお祭りが行われているようですがその賑わいはないそうです。
お祭りの準備のために上り道はきれいに整備されていました。

上り道は徐々に細くなり、周りは樹木で覆われています。しばらく進んでいくと視野が広がります。ここが昔開墾されて畑として利用されていたところでしょう。
しばらく休憩です。さわやかな風が吹き抜け、いろんな鳥のさえずりが聞こえ、うららかな春のひと時を過ごしました。

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休憩後、少し歩くと道標が建っています。左へ行くと龍爪神社です。
ここを左に折れ、進んでいくと道の両側はヒノキ林に代わります。
上るにつれて、道はだんだんと広くなってきました。
道を登りつめと結構広い広場がありました。駐車場のようです。


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その先に、木製の鳥居が建っています。

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鳥居から見た境内です。かなり広いです。

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この境内で露店が並び、いろんな行事が行われていたのですね。

私は小さい頃、生まれたところの裾野市のお宮さんのお祭りが楽しみでした。広い境内にはたくさんの露店が並び、夜になると映画の上映や田舎芝居が行われました。
少しのおこずかいをもらい、買い食いを楽しんだりして遊びました。娯楽の少ない時代には1年のうちで最大のイベントだったのでしょう。

境内に入るとお地蔵さんがあります。頭の上に何やら顔のようなものが、馬頭観音でしょうか。妻にしては耳の形が違うと不思議がっていました。

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龍爪神社の社殿の中をのぞくとお札のようなものが祀られています。

このお札の由来です。
龍爪神社は静岡県各地で「弾除けの神様」として信仰されてきました。
三島市のホームページに詳しく書かれていますので参照してください。

http://www.city.mishima.shizuoka.jp/ipn000095.html

社殿の後ろに奥宮があります。石段を登っていくと小さな祠があります。脇の石碑には明治27年、28年の戦没者の名前が彫ってあります。

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境内からは富士山が眺められます。きれいな東屋で少々休憩ご下りることにしました。

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昔は、歩いて上ってきたのでしょうが、今では歩いてくる人は少なく、お祭りには車で来るようです。
この車道に沿って下ることにしました。
車道に沿って下り、突き当りを左の折れて進むと青羽根の集会所横から国道136号線に出ます。

今日は地元の歴史に触れることのできた短いハイキングでした。そんな歴史探訪に興味がわいてきました。
posted by イズノスケ at 11:16 | TrackBack(0) | 伊豆の行事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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