2017年04月10日

これが復興か 福島の今・・・その6 双葉町、大熊町 富岡町 楢葉町

これから福島原発付近を通過していきます。双葉町、大熊町あたりは放射線量が高いため、車から降りることはできません。

双葉町

通過中、ガードレールが次々と変化していきす。ガードレールの下にレンガ色のブロックがある場所は「帰還困難区域」であり、これから30〜40年人が住むことができない地域です。
少し走ると普通のガードレールが現れます。ここは「居住制限区域」であり、この地域の住民はこの時点では避難していますが、3月31日〜4月1日が来れば帰還区域となります。
こうしてまだら模様のように「帰還困難区域」と「居住制限区域」が出現してくるのです。
車の中で計測した線量は2.8ミリシーベルトでした

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大熊町

福島第1原発への道路は封鎖されています。車の中で計測した放射線量は3〜4ミリシーベルトと非常に高くなっています。
この地域は除染がされていないようです。民家の玄関前にはバリケードがあり、入ることはできません
東京オリンピックの聖火ランナーがこの道路を走るという計画があるようですが、信じられない話です。

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道路を挟んで左・「帰還困難区域」、右・「居住制限区域」が分かれています。どうして?放射能は道路に関係なく拡散していくのでは・・・

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富岡町

夜の森公園の桜並木はテレビでも幾度となく報道されていました。道路沿いの桜の木は放射性物質がとどまり、放射線量が高まるということで、2m位まで樹皮がはがされました。

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桜並木はすぐ先でバリケードで遮られ、その先は「帰還困難区域」となっています。バリケードのこちら側は「居住制限区域」となっており、4月1日には帰還ができることになっています。避難解除となると、この地域の住民には補助金が打ち切られます。バリケードを境に「補助金アリ」と「補助金ナシ」の地域に分断されるのです

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この時点で放射線量は1.7ミリシーベルトを計測していました。


楢葉町

2年前に居住制限地域が撤廃されました。しかし7000人いた住民のうち帰還したのは10%ほどしかいないのが現実です。
南相馬市を抜けてからの道路沿いには商店は全くありませんでした。ようやく見つけたコンビニで昼食を買うことができました。ここまで来ると放射線量は0.1ミリシーベルトと一気に下がっていました。それでも帰還者は10%しかいません。

いわき市

いわき市の道の駅でしばしの休憩をしました。マイクロバスのガソリンが底をつきかけていましたが、ガソリンスタンドは
一軒も営業していませんでした。いわき市に入ってようやく給油できました。

posted by イズノスケ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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