2017年も今日で終りとなります。
この1年間私のつたないブログにたくさんのアクセスをいただき本当にありがとうございました。
2017年は日本にとっても、伊豆市にとっても大変な年でした。
日本全体のことはさておき、伊豆市にとっても伊豆市の将来を大きく変えていくようなことがありました。
それは3月議会から5月臨時議会までの数か月、市民はもちろん、新聞やテレビまでもをも巻き込んで大論争が行われた結果、5月臨時議会で否決となった文教ガーデンシティ構想の挫折でした。
政府の地方創生事業の伊豆市版の目玉事業として提案された文教ガーデンシティ構想は、伊豆市コンパクト&ネットワーク構想の中核として位置づけられました。
新中学校を中心として、こども園、公園、住宅(後には病院に変更)を一体的に整備するという構想は、市民の間で喧々諤々の論争を巻き起こしました。
新中学校の在り方、住宅地から病院移設へ変わったこと、農地転用への疑問、膨大な事業費、市民への説明不足・・・
結局こうした諸問題がクリアーできないまま、5月臨時議会で否決されたのです。
第2次伊豆市総合計画の中核として位置づけられた文教構想が無くなり、人口減少が近隣市町の中でも群を抜いて激しい伊豆市の今後をどうしていくのか。2018年はまさにそれが問われる年となるでしょう。
しかし、12月議会・全員協議会で出された第2次総合計画の改定案を見るかぎり、伊豆市の今後を抜本的に替える方針が出されるようにはとても思えません。
いま伊豆市で問われているのは、文教構想で否定された大型公共事業(いわゆる箱物行政)ではなく、伊豆市の豊かな自然(田園、山林、河川)を利用した地場産業を確立し、そこに雇用を創出し、勤労者世代の流出を防ぐ。
大型公共事業に向けるお金を、子育て世代が安心して子供を産み育てることができる施策へ転換し伊豆市からの流出を防ぐ、高齢化率40%もあるような地域に住むお年寄り世代が健康で、安心して老後を生きていける施策へ転換してく。
全国の多くの中山間地地域の自治体で成功している事例から学び、箱物行政から、住民本位の行政に転換していくことこそが、伊豆市の将来にとって大切ではないか、そんなことを考えています。
2018年も伊豆市政のより良い方向性を目指した情報発信、そして日本の政治をめぐる情報発信などを中心としてブログ「伊豆からのレポート」を続けていきます。
来年もよろしくお願いいたします。