2022年11月21日

国葬、岸田首相が私物化  ノンフィクション作家・保阪正康さん(その1)

毎日新聞 毎週日曜日 特集記事

11月20日は、ジャーナリスト池上彰氏とノンフィクション作家・保阪正康氏との対談です。
現在の政治状況(国葬問題や憲法問題)をどう見るのか、戦前〜戦後そして現代にいたる政治をどう総括するのか。
お二人の対談はとても示唆に富んだものです。
私にとっては新しい視点が開かれたような気がします。

池上彰のこれ聞いていいですか?

国葬、岸田首相が私物化 今回のゲスト ノンフィクション作家・保阪正康さん(その1)


安倍晋三元首相の国葬から約2カ月が過ぎたが、国民の納得は得られておらず、政治不信は募るばかりだ。米国に目を向けると政治対立が激しさを増し、民主主義が揺らいでいるように映る。昭和史研究で知られるノンフィクション作家の保阪正康さん(82)と、ジャーナリストの池上彰さんの対談では、内外の政治に厳しい指摘が相次いだ。

 
 池上 9月27日に安倍氏の国葬が執り行われました。しかし、保守的と見られている産経新聞とFNNの合同世論調査でも国葬を実施したことに「よくなかった」と回答した割合は「よかった」を上回りました。この状況をどう見ていますか。

 保阪 安倍氏の国葬には賛成、反対で国民が割れたというよりも重大な問題があります。それは岸田文雄首相が国葬を私有化、私物化したことです。実施を決める前に国葬の実施を国会に諮ったり、自民党が野党を説得したりすることはありませんでした。岸田首相は自らの政局認識によって実施を決めてしまったのです。説明がないまま国葬を実施してしまったので、国民にとって納得できないという感情が渦になっている。だから内閣支持率が一気に下落したのです。

 戦後初となる吉田茂元首相の国葬も、佐藤栄作首相(当時)の私物化だと言えます。しかし、佐藤氏はそれだけの手を打ちました。吉田氏がノーベル平和賞の候補になっていたことや、回顧録などを基にして「吉田氏はこれだけの実績を残した」と人々に知らしめる手順を踏みました。この動きには国葬に歴史的な意味を乗せる佐藤氏の配慮が感じられますが、岸田首相には全くありませんでした。

 池上 何もなかった、と。

 保阪 岸田首相は、自分の価値観だけで政局を動かせるという錯覚に陥ったのでしょう。もう一つの問題は、国葬を実施するだけの実績が安倍氏にあったのかという点です。残念ながら国葬にふさわしい業績がなかったと判断します。


その1 全文

https://mainichi.jp/articles/20221120/ddm/001/040/116000c
posted by イズノスケ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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