現在、伊豆市議会が開催されています。3月13日から15日まで一般質問が行われました。
鈴木議員は令和5年の市長施政方針演説に絞って質問しました。
菊地市長は令和5年施政方針を昨年度と全く同じものとしました。
施政方針とは令和5年の伊豆市政に向けての市長による基本的な考えをを述べる重要な位置づけにあります。
市議会を傍聴していて私が施政方針を聞いたとき大変驚きました。「重要な施政方針が昨年と一字一句同じなのはなぜ?」
鈴木議員が一般質問で「市長の施政方針演説の真意」を質問してくださったので、そのやり取りを紹介したいと思います。
このやり取りで疑問が解消されたでしょうか。
鈴木議員質問
今定例会初日、令和5年の市長施政方針演説が行われました。市長は演説の冒頭、今年の施政方針はあえて昨年と全く同じにしました」と述べられ、以降はその理由の説明と「1年前」の施政方針演説と原稿を読むと言った極めて異例の施政方針演説がなされました。
そこで伺います。
@市長の演説の真意を改めてお聞きします。
市長答弁
市長の権限は二つある。一つは伊豆市を統括してこれを代表する。もう一つは市の事務を管理しこれを執行する。
私が「伊豆市民を代表して」というのは一つ目の立場。
2番目は市役所の管理者として統率する。統率は指揮と統御で構成される。
指揮とは命令を与えて職務を実行させること。
統御は命令ではなく自らの背中で職員に服従を求めることである。
指揮は論理的、合理的に遂行できるが、統御には職員の模範となる責任感、人徳の包容などが求められる。その意味での私の施政方針で職員が疲弊していると述べた。私自身の統御が不十分であることを吐露したことになり忸怩たる思いである。多くの職員は元気に日々勤務しているが職場を覆っている雰囲気を心配している。
新年度予算案は議会の承認を頂いた後に市職員に実行を命ずる指揮の発動となる。東京2020の成功、新型コロナの落ち着きなどを経て事業を着実に進めていく状況になりつつある。事業変更の大きな変動はない。
人口減少が最大の課題であることは議会や市民とも共有されている。このような状況の中、あえて同じ施政方針を維持することで、市役所の内包する問題を共有してもらうことに意義があると判断した。一般質問で私の目的が達成されつつあると感じている。
続きます
2023年03月21日
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