2024年02月18日

派閥指示・秘書のせい…言い訳オンパレード 「裏金」聞き取り報告書

自民党が15日発表した派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る聞き取り報告書、完全に国民をなめているとしか思えません。
今後、政治倫理審査会を開いても、今までと同じ言い訳をして済ませてしまえばその先はもううやむやになり、国民もそのうち忘れてしまうだろう。
そんな思惑が見えたしまう岸田政権の態度ですが、今度ばかりはそうならないようにしなければならないと思います。


毎日新聞 2024/2/16

「不明朗な金銭だと思い手を付けずに保管していた」「派閥の指示から外れたことはできない」「秘書のせい」――。自民党が15日発表した派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る聞き取り報告書には、裏金を受け取った議員らの「言い訳」が延々と記されていた。実名では支障があると思ったのか、発言は全て匿名とされた。

 報告書によると、派閥からパーティー収入のキックバック(還流)などで裏金を受けていた安倍派と二階派の議員・支部長計85人のうち、39人が現金のみで管理していた。銀行口座管理は30人、現金及び銀行口座は12人、不明は4人だった。現金の保管場所は「事務所の金庫」「鍵のかかった事務所の引き出し」「専用の箱」などだったという

また85人のうち、裏金を「使用していなかった」と答えた人は31人に上った。このうち13人は「不明朗な金銭だったから」との趣旨を回答。「気持ち悪いと思っていたので使わなかった」「秘書が使うと危ないと考えて、受領した現金をそのまま保管していた」「『裏金』みたいなものではないかと思い、全額残した」などとの声も付記された。

 これらの証言に基づけば、かなりの数の議員らが還流資金などの危険性を前々から認識しつつ、具体的な是正の動きにはつなげられなかったことになる。「派閥に返金しようとしているが、まだ手続きが分からないと言われているので早く決めてほしい」との発言も紹介された。

 一方、裏金を「政治活動費以外に用いた」「違法な使途に使用した」と答えた人は一人もいなかったという。

調査対象となった5年間の1人当たりの裏金額は、最高で3526万円。101万円以上は67人に上る。議員事務所の実情をよく知る自民関係者は取材に対し、多額の現金保管は一般的ではないとした上で「領収書がなくてまともな収支報告書の訂正ができず、現金で持っていたことにする事務所があったとしてもおかしくない」と述べた。政治資金は原則非課税だが、仮に私的利用があった場合「脱税」の疑惑がかかる。自民関係者は「現金なら後でいくらでも帳尻を合わせられるから」とも語った。

 報告書には、収支報告書に記載してこなかった理由について「派閥から記載するなと言われたものを記載するわけがない」「派閥のルールを踏襲したとはいえ、言われるままに唯々諾々と、自分でリーガルチェックせずに来てしまったことは申し訳ない」といった発言も紹介された。「派閥の上に立つ人間が責任をとらないといけない」など、派閥幹部の責任を追及する声も多数記された。

 併せてこうした発言も載せられた。「秘書の『大丈夫です』という言葉のみで済ませていたことは良くなかった。今後はより透明性を持たせなければならない」【宮島寛】
posted by イズノスケ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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