2024年10月14日

伊豆市議選挙の検証 伊豆市議会「行政のチェック機能」の放棄  その1 新中学校建設事業

伊豆市議選挙がスタートしました。
市民の命と生活にとって非常に大切な伊豆市議会の現状をお知らせします。
市議会議員を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

修善寺中学校、天城中学校。中伊豆中学校と統合して建設される伊豆市新中学校は来年4月の開校を目指して建設が進んでいます。
新中学校建設について 2023.1.7 静岡新聞は以下のように報道していました。伊豆市議会は6日、臨時会を開き、修善寺、中伊豆、天城の3中学校を統合する新中学校の建築工事請負契約の締結案など3議案を原案通り可決した。 契約金額は52億4700万円。延べ床面積約9900平方メートルの2階建て校舎や体育館の建設、グラウンド造成などを行う。敷地面積は約3・8ヘクタール。新中学校は2025年4月に開校する。

この報道から1年半以上経過していますから若干の変更はあるかもしれませんが大きな変化はないと思います。写真は今建設中の伊豆市新中学校の建設現場です。

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目を見張るほど大きな新中学校です。想定される生徒数は、450人ほどで15クラスとのことです。新中学校建設については新築ではなく、現在の修善寺中学校を改修して使用したらどうかとの案も出され、伊豆市議会では大激論の上で日向地区に新中学校を建設することになりました。

私は新中学校建設現場を見て通るときいつも思います。人口が28000人も割ってしまった小さな自治体が「こんな大きな中学校を膨大な税金を使って造ってどうするのだろうか」と伊豆市民ならご承知のように伊豆市の人口は激減しています。人口減少の大きな要因は自然死ですが、出生数の減少も大きな要因となっています。

グラフで見る伊豆市の出生数の推移https://jp.gdfreak.com/public/detail/jp010050000001022222/18

2021年には105人だったものが2022年には84名に、2023年には78名に激減しています。2024年には70名強くらいになるのではないかと推測できます。この数には土肥地区も含まれていますから、新中学校区になる修善寺地区、天城湯ヶ島地区、中伊豆地区の出生数合計は70名を割ってしまう可能性があります。この出生数70名が今後の変化がないと仮定して、2024年に生まれた新生児が中学生になる12年後から14年後の中学生の数は70×3=210名です。建設中の中学校の定員は450名ですから定員の46.7%しか生徒がいなくなる計算です。およそ半分の教室が使われなくなる可能性があるのです。(教科教室などがあるので実際はそうならないでしょうが)

大きな建物を作れば運営・維持費もそれなりにかかります。伊豆市は使われなくなった公共施設の統廃合を進める一方で、それに輪をかけるような新たな公共施設を次々と造っています。それは菊地市長が市当局と協議して行っているのではなく、伊豆市議会の議決があってのことです。

それでは伊豆市議会で新中学校建設を審議・議決したときに新中学校の10年後、20年後を見据えた議論がされたでしょうか。私は今までずいぶん議会傍聴を行ってきましたが、こうした議論の記憶はありません。

新中学校の隣に「修善寺東こども園」があります。ここも開園当時から定員の半分ほどしか園児はいません。この修善寺こども園建設事業の議会の審議・議決の時も定員割れの議論がされた記憶はありません。

今が良ければいいのでしょうか。伊豆市議会が行政のチェック機能を「放棄」しているのではないか、次からシリーズでいくつかの例を挙げて検証して行きます。
posted by イズノスケ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊豆市議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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