2025年05月13日

伊豆市・令和7年度予算作成の方向性 令和7年度予算作成 その7(最終回)

このシリーズは今回で最終回です。

伊豆市令和7年度予算作成の方向性

1・予算総額の圧縮
全職員に共通した予算規模の意識付けを行うため、次年度の予算フレーム(総額)を設定する。


令和7年度
当初予算の概要

https://www.city.izu.shizuoka.jp/material/files/group/4/yosanngaiyou.pdf

2・一般財源枠配分方式の見直し
『枠外』という概念をなくし、限られた一般財源の中で事業の見直しを推進。
なお、財政調整基金繰入金については、3億円以内を目標とする。
※令和7年度の重点事業については、予算編成方針の策定に合わせて今後調整


令和7年度 伊豆市当初予算
主要事業 参考資料 

https://www.city.izu.shizuoka.jp/material/files/group/4/jutennjigyou.pdf

3・大型事業の標準化
基金残高を維持しつつ地方債残高の減少を図っていくため、大型事業については極力時期が重ならないようにする。
令和7年度は(仮称)日向公園整備事業・危機管理センター事業+α
※起債額は令和7年度の元利償還金約22億円を必ず下回る額とする。


令和7年度で大きな予算額を使う事業名


令和7年度当初予算 主要事業概要説明資料より

・ 5 事業名 中伊豆小学校移転事業

【新 規】 予算額 229,300 千円  地方債 229,300  ※ここには建設費等は入っていません。
事業概要 財源内訳
 新中学校完成に伴い廃校となる中伊豆中学校の跡地活用として、中伊豆小学校の移転・建替に向けた検討を進める。

・ 12 事業名 ひなた公園整備事業

予算額 413,193 千円  一般財源22,789  国庫支出金137,000 県支出金70  地方債123,300 その他特定財源 130,034
事業概要 財源内訳
 南海トラフ地震などの災害に対して、平時には市民に親しまれる公園と
して、災害時には自衛隊等の活動拠点や応急仮設住宅の建設用地として活用が可能な防災公園の整備を行う。

伊豆市の市債残高は令和5年度で275億円、令和6年で285億円、令和7年度で281億円となっています。
こうした市債(借金)の影響で健全化判断率のうち令和4年度の決算時点での将来負担比率は49.4%であり、早期健全化基準の350%は下回るものの県内市町においてはワースト2となっています。
令和5年以降はさらに市債が増加していますからさらに悪化してきています。

しかし、伊豆市はさらに今後も市債を発行し続ける計画を立てています。
中伊豆小学校を移転新築する事業などは最悪な結果となるでしょう。
いったい中伊豆地区で現在小学生数がどれだけいるのか、これからどれだけ新生児が生まれ、新たな小学校が誕生したときの生徒数がどれだけいるのか。伊豆市全体でも80人を切っているのだから、想像は容易でしょう。

今まで6回にわたって令和7年度の予算を作成する指針(?)を伊豆市の資料を基に紹介および私なりの解説をしてきました。
私にとってはなじみの薄い内容で大変難しかったですが何とかここまでくることができました。
私の解説があっているか、または間違っているかもしれません。
このシリーでは大変多いアクセス数が記録されました。きっと伊豆市の職員そして関係者の方も見ていると思います。
伊豆市の職員や関係者の方。そして伊豆市民の皆さん。
伊豆市の今後の姿をどのように想像できますか。
明るい伊豆市を想像できますか?
真っ暗な伊豆市を想像できますか?(私はこちらです)

今まで伊豆市議会が行政のチェック機能を果たしてきたのか、伊豆市の今後を担う職員の皆さんが、トップや上層部の意向に沿うだけでなく、自分の頭で考え、行動していただくことができたのか、これからできるのか、そして市民の皆さんも5期にわたって長期に菊地市長を選んできたことの是非を検証してきたのか。伊豆市議会、伊豆市職員そして市民も冷静に頭を整理し判断していかなければとんでもない伊豆市になっていくでしょう。
posted by イズノスケ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊豆市政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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