2025年04月01日

伊豆市議会会派「IZU未来」通信 第3号

伊豆市議会議員は14名です。
そのうち11名が会派「IZU未来」に所属していました。IZU未来は菊地市長の与党であり、議会における圧倒的多数によりすべて菊地市長提案の案件に全員賛成で可決してきました。
伊豆市政の現状は菊地市長と伊豆未来が一体となり創り上げてきたものです。

今回配布されたチラシによると、IZU未来が「IZU未来」と「フロンティア 伊豆」の二つの会派に別れたとのことです。なぜ別れたのかの理由は書かれていないので不明です。しかし、所属している議員が一緒ですから基本的には何も変わらないだろうと思いますが、議会の主な役割は行政のチェック機関であり、追認機関では決してないことを常に意識した議会活動をおこなって欲しいものです。


ただ、今まで伊豆市議会議員の中で定期的に議会報告をしてきたのは森良雄議員他わずかですから伊豆市民の議会への関心が少しでも上げるために今後も続けていただきたいとは思います。



今回このチラシを紹介したのは、このチラシの内容を良く評価しているのではないことは私のブログを読まれている方にはおわかりでしょう。
市民の皆さんはチラシの内容をどのように思われるのでしょうか。
意見や要望のある市民は二つの会派に寄せて行きましょう。
議員は市民の反応には敏感ですよ。
無関心、無反応は全部認めたことと一緒です。



チラシはA3で大きすぎるために4分割して添付いたします。

20250331_0090.pdf

20250331_0091.pdf

20250331_0092.pdf

20250331_0093.pdf






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2025年03月03日

3月4日・5日 伊豆市議会一般質問がおこなわれます

現在開催されている令和7年度伊豆市議会3月定例会では3月4日・5日に一般質問が行われます。

2月12日伊豆市議会本会議で菊地市長の施政方針発表がありました。

令和7年伊豆市議会3月定例会 施政方針

1・移住希望者を最大限受け入れる人口減少対策
2・災害者ゼロを目指す防災
3・公教育における多様な選択肢の確保
4・」経済的活力のための産業振興
5・行政DXと公共施設再編編成の推進

内容は伊豆市議会3月議会菊地市長方針演説録画をご覧ください。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/izu/WebView/rd/speech.html?council_id=31&schedule_id=1&playlist_id=2&speaker_id=0&target_year=2025

その一部の文字おこしです

移住希望者を最大限受け入れる人口減少対策

全国の人口が速い速度で減少している中、自治体同士の人口の取り合いは意味がない、との指摘が増えてきました。確かにその通りだと実感しています。しかしながら、伊豆市は依然、社会的流出が続いています。その一方で、移住希望者がたくさんいらっしゃるのもまた事実です。そこで、私たち自身の努力不足で受け入れ切れていない移住希望者の対策を強化することは重要な課題になります。とりわけ、平屋の一軒家に借家で住み、敷地の中で家庭菜園を楽しみたいとのニーズが高く、空き家活用が依然として主たる施策となります

また、市内のあらゆる事業者が従業員不足にあげいでおり、人口減少にあたっても経済活力は維持するとの前提が崩れつつあります。労働力確保のためにも、空き家を活用した多様な住宅を確保し、提供する施策も強化してまいります。


共産党の木村健一市議会議員は先日新聞折り込みチラシを配布しました。
そこには2025年までの県内自治体の将来推移人口が書かれています。(国立社会保障・人口問題研究所)

伊豆市2020年人口 28.190  2050年推計人口 14.014 (2020年を100とした時の指数)49.7%
伊豆の国市2020年人口 46.804 2050年推計人口33.651 (2020年を100とした時の指数)71.9% 
函南町人口2020年人口36.794  2050年推計人口 27.297 (2020年を100とした時の指数)74.2%


近隣自治体とのあまりにもすごい差に愕然としませんか?」
「空き家対策が主たる施策である」との菊地市長のお寒い人口減少対策が効果があると思われますか?


市長の施政方針と令和7年・伊豆市一般会計予算案と特別会計予算案に基づいて一般質問が開催されます。
伊豆市議会議員がどのような問題豆市の視点を持ち、一般質問するのかご注目ください。

https://www.city.izu.shizuoka.jp/material/files/group/58/R73gatutuukokusyo2.pdf

私は議会傍聴を続けていますが、最近傍聴者は本当に少なくなりました。伊豆市民の市政運営、伊豆市議会についての関心の低下は深刻です。
これから一年間の伊豆市民の「命と暮らし」を審議する伊豆市議会をたくさんの市民の皆さんで見守っていきましょう。
直接傍聴が難しい方はインターネット中継や録画がありありますのでこちらから傍聴してください。
一般質問は3月4日・5日午前9時半からです。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/izu/WebView/rd/council_1.html

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2025年02月26日

伊豆市が打ち出した「観光税」の真の目的は?

伊豆市が観光税の導入を検討していることは先回の当ブログで朝日新聞の報道をもとに紹介しました。

菊地市長は以下のようにも述べています(伊豆日日新聞報道)
徴収に焦点を当てた『宿泊税』とせず、目的に焦点をあてる名称の『観光税』とした
「観光まちづくりの財源は必要。入湯税は本来の源泉管理のために使うべきで、税の目的は明確にしたほうが望ましい」


2023年度の市内宿泊者は約76万人で、日帰り観光客は約274万人です。
この観光客からもれなく観光税を徴収した場合はどのくらいになる予定なのかはわかりませんが、大きな金額になることは間違いがありません。
しかし、伊豆市が源泉管理しているのは土肥地区だけであり、それもあらたに開設された会社に委託するのですから、この観光税の使い道が市民にはよくわかりません。

そこで、「真の目的は何だろうかと」考えたときにヒントとなるのが、以前に紹介した日経新聞における菊地市長へのインタビュー記事です。
ここに再掲載いたします。

1月15日・日経新聞

20250225_0067.pdf

合併特例債などの市債(借金)の償還(’返済)が財政を圧迫し、今後は税収だけで賄うのが難しくなってきた。企業誘致やホテル増設などによる固定資産税の増加が見通せない以上新たな財源が求められる、観光従事者などの所得向上による税収しか方法がない」

と伊豆市の財政状況の厳しさを赤裸々に述べています。

しかし、2024年度決算報告では「伊豆市財政は健全であり、安心してください」と広報伊豆で発表しているのですからどちらが本当なのか市民にはさっぱり理解ができませんが、菊地市長の本音は日経新聞のインタビュー記事での発言にあるのではないかと推測できます。
現在開催されている伊豆市議会3月定例会で「観光税」についてどのような議論がなされるのか注目していきましょう。

















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2025年02月13日

異様な光景でした 令和7年伊豆市議会3月定例会

昨日から伊豆市令和7年伊豆市議会3月定例会が開催されていますので傍聴に行ってきました。
今議会は令和7年度の伊豆市予算案を審議する重要な議会です。

諸般の報告があったのちに菊地市長の「施政方針」の発表がありました。詳しい内容は後日にします。

令和7年度予算案についての説明が始まりました。
傍聴者には3冊の分厚い資料が用意押されています。
しかし、議員にはタブレットのみで、紙の資料は無いのです。

予算案に対しての各部局からの補足説明が部長から説明されている時の様子です。
一般予算案の説明の時はあまり気にしていなかったので気が付かなかったですが、特別会計予算案の補足説明の時、議員の側を見ていたら異様な光景に気が付きました。
担当部長が、予算案の何ページをご覧ください、次に何ページに飛んでください・・・、と早口に説明していきます。
私は予算案と説明資料の両方を必死に探して説明部分を探すのですが、わからない部分が多かったので、議員はちゃんと見ているのかなと何気なく議員の手元を見ました。

議員のタブレットには議案がPDFに変換されて入っています。
なんと、ほとんどの議員がタブレットを操作している様子が見えないのです。ある議員はタブレットが開かれていないし、ある議員の画面は同じ画面で止まったままです。
私はタブレットを操作したことがないのでよくわからないのですが、PDFのページをパソコンの画面で瞬間に飛ばすことは不可能です。
市議会議員諸氏は大部分が60歳を超えていますので同様ではないかと推測します。
となると、大部分の議員は議題書を見ないまま詳細な数値を聞いているのだと思います。

菊地市長他各部長はどうかと見てみましたが、タブレットを操作している方はあまりいないように見えました(議員は後ろから見ているのでよくわかりますが、当局の方々は前向きですから手元が良く見えませんが・・・)

これでまともな審議ができるのでしょうか。

私には伊豆市議会は「議会改革」の名のもとで「議会改悪」を成し遂げたとしか思えません。

機会があったら「予算案をちゃんと読んでるの?」と議員諸氏に聞いてみたいと思います。
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2024年11月02日

伊豆市臨時議会開催 森よしお市議本領発揮

10月29日、伊豆市臨時議会が開催されました。1日だけの議会です。
主な議題は
・正副議長選出
・常任委員長選出
・常任委員会所属議員の選出
・伊豆市普通財産(土地)売却について
などでした。

新議員選出後の初の市議会の様子はどうなるのだろうかとの興味もあり傍聴しました。
正副議長選出などの人事案件は淡々と進みました。ここまでは議場には議員の着席だけです。

菊地市長他当局の部長等が着席し議案の提案が行われました。
その一つが伊豆市所有の土地売却でした。
議案書には売却金額しか書かれていません。その他の詳細説明は何もないのです。
1000万円近い土地を売却したのに詳細な説明がないままに提案された議案に対し、委員会付託なしにその場で即決して議決してしまうというとんでもない議会です。

早速、質疑をしたのは森議員です。森議員は詳細な説明を求めましたが、総務部長の答弁では断片的なことしかわかりません。菊地市長に至っては再質問への答弁を拒否しました。
その後青木議員の質問に対し若干の内容が判明しました。

土地は市役所近くの湯川橋近く、杉山水産の隣の土地です。伊豆市の駐車場として使用していた。
土地は245平米 売価額は977万円 売却先は杉山水産 公募による落札
これだけの内容を二人が質問しなければ答えないという菊地市長と伊豆市当局の隠蔽体質に愕然とします。

この内容で反対討論に立ったのが森議員でしたがその内容は後日にします。
森議員は長年の菊地市長の天敵です。
森議員の容赦ない反対討論に菊地市長の渋面は見ていてとても興味ふかいものでした。大差で可決されるのは分かっているのですから余裕をもって臨めばいいものを、感情がすぐ顔に出てしまうのですね。よほど森議員の再登板が嫌だったのでしょう。
何を言われても無表情を通し続ける元兵庫県斎藤知事も気持ち悪いですが、少しは見習ったらいかがでしょうか(余計なお世話ですね)

この議案は森議員1人の反対で可決されましたが、議会に緊張感が走ったのは言うまでもありません
また議案書に詳細な説明がないまま臨時議会に望み、何も討論もせず平然と賛成した12名の議員各位の認識には驚かされます。
これで月4万円もの報酬アップをしたのかと納税者の立場として猛烈に腹が立ちました。

このブログではしつこく「議会の役割は行政のチェック機能である」と主張してきました。
なれ合い議会はごめんです。緊張感のある真摯な議論のある伊豆市議会にするために森議員や木村議員は頑張っていただきたいと思います
それが2議員に対して投票した市民の期待であるのです。

詳細は市議会録画がアップされてからにします。それまでお楽しみにしてください。




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2024年10月23日

伊豆市議選トップ当選は現職間野氏 元職の木村氏と森氏は大幅に得票を増やし当選

任期満了に伴う伊豆市議選(定数14)は20日投開票が行われ、即日開票の結果新市議14人が決まりました。
衆院選挙と同時に行われた市議選でしたが投票率は先回の64.76%から8.61%も下がり56.15%でした。
投票率はなぜこんなに下がったのでしょうか。

10月22日 伊豆日日新聞では市議選の結果を以下のように報じています。

20241022_13261991_0018.pdf

20241022_13315222_0019.pdf

定数14のうち、11名が現職であり、新人も元職2という顔ぶれであり、立候補者の平均年齢も70歳を超すという選挙では終始低調であったことはやむを得ないと思います。
市議選の前の9月定例会で議員報酬を月4万円アップしました。議員報酬をアップする理由として「子育て世代や女性が立候補しやすい環境を整えると」いうことでした。しかし、子育て世代や女性の新たな立候補者はありませんでした。
現職が強いのは当然です。市議会議員の定数を2減し窓口を狭めたうえ、現職が11名も立候補したら子育て世代や女性の立候補意欲がわくはずがありません。結果として「現職議員の報酬のお手盛り山分け」となったのです。

市民に何も知らせずに決定された議員報酬のアップに対し多くの市民が怒りの声を上げました。伊豆市政に興味を持たず、声も上げなかった多くの市民から「伊豆市議会議員はふざけているね」という声が私にも寄せられました。

今回の市議選でこうした議員報酬のお手盛りアップなど伊豆市政に対して批判をしてきたのが伊豆市議会に「行政のチェック機能」を取り返すと訴えた木村氏と森氏でした。
投票率が下がり多くの議員が4年前の得票を減らす中、木村氏は前回572票を904票に、森氏は前回471票を703票に大幅に積み増しました。
これも、良識ある多くの市民の「伊豆市議会への危機感」がなせたものであろうと私は思います。

しかし、驚いたのが前回1164票で4位だった間野みどり氏が今回1295票と増えてトップ当選したことです。他の議員がやらない手書きの議会だよりを配布したりして情報発信を積極的に行なってきたことも要因かもしれません。
しかし、間野議員は一貫して菊地市政に協力してきました。「議員の役割は行政に協力することだ」と議会で述べたことがあります。
菊地市制が「借金地獄」に陥り市民生活に対しての税金の支出を削誌つつある現状の中、「行政のチェック機能」を放棄した伊豆市議会。
議員の役割は行政に協力することでなく、行政の暴走をチェックすることにより市民本位の市政を実現させることであると私は思います。その役割をはき違えているとしか思えない議員が伊豆市議会議員選挙でトップ当選をしたという事実に私は驚愕するとともに、伊豆市民の民意というものに対し改めて落胆感を抱いた市議選でもありました。






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2024年10月21日

伊豆市議会議員選挙 最終確定得票数です

10月20投開票の伊豆市議選の当選者が決まりました。
15名の立候補で古谷ひろむ氏が落選し、ほかの14名が当選です。

最終確定得票数です。

・小長谷 じゅんじ氏 1204票
・青木 やすし氏 1085票
・鈴木 ゆうじ氏  727票
・黒須 あつみ氏  791票
・小川 たみこ氏  637票
・三田 ただお氏 1122票
・森 よしお氏   703票
・おがき 和則氏  984票
・いいだ 大氏   736票
・浅田 とうじ氏 1199票
・木村 建一氏   904票
・間野 みどり氏 1295票
・ふるや ひろむ氏 385票
・下山 しょうじ氏 914票
・波多野 やすあき氏 1016票

ここからは先回記事と重複です。

このブログでは、この市議選で菊地市政与党ばかりの議会になった場合、さらに伊豆市や伊豆市議会の疲弊が進行していくだろうと警告を発してきました。
そして、議会の主要な役割である「行政のチェック機能」を果たすためにはなんでも賛成の議員だけではなく、菊地市長に対し正面から批判できる議員が必要だと訴えてきました。

その意味で元職だった木村建一氏と森義雄氏は議員時代菊地市政と真っ向から闘ってきた議員であり、お二人の当選はギリギリのところで伊豆市議会の「行政へのチェック機能」を守ってくださったと大変うれしく思います。
また前職であった、小川多美子議員も当選しました。小川議員も菊地市政とは是々非々で一線を画してきた議員であり、今後も是々非々で「ダメなものはダメ」との姿勢を貫き頑張っていただきたいと思います。

当選された皆様、ご当選おめでとうございます。
伊豆市議会の主要な役割である「行政のチェック機能」が発揮できるように頑張ってください。
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菊地市政への「批判の火」は確保できました 伊豆市議選開票速報

10月20投開票の伊豆市議選の当選者が決まりました。
このブログでは、この市議選で菊地市政与党ばかりの議会になった場合、さらに伊豆市や伊豆市議会の疲弊が進行していくだろうと警告を発してきました。
そして、議会の主要な役割である「行政のチェック機能」を果たすためにはなんでも賛成の議員だけではなく、菊地市長に対し正面から批判できる議員が必要だと訴えてきました。

その意味で元職だった木村建一氏と森よしお氏は議員時代菊地市政と真っ向から闘ってきた議員であり、お二人の当選はギリギリのところで伊豆市議会の「行政へのチェック機能」を守ってくださったと大変うれしく思います。
また前職であった、小川多美子議員も当選しました。小川議員も菊地市政とは是々非々で一線を画してきた議員であり、今後も是々非々で「ダメなものはダメ」との姿勢を貫き頑張っていただきたいと思います。

22時現在 開票率約94%現在の選管発表の各候補別の得票数です。

・小長谷 じゅんじ氏 1200票
・青木 やすし氏 1000票
・鈴木 ゆうじ氏  700票
・黒須 あつみ氏  700票
・小川 たみこ氏  600票
・三田 ただお氏 1100票
・森 よしお氏   700票
・おがき 和則氏  900票
・いいだ 大氏   700票
・浅田 とうじ氏 1100票
・木村 建一氏   900票
・間野 みどり氏 1200票
・ふるや ひろむ氏 300票
・下山 しょうじ氏 900票
・波多野 やすあき氏 1000票

当選された皆様、ご当選おめでとうございます。
伊豆市議会の主要な役割である「行政のチェック機能」が発揮できるように頑張ってください。
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2024年10月17日

人口2万8千人の伊豆市財政・300億円超の市債(借金) 検証・伊豆市議会の「行政のチェック機能」の放棄 その5

今まで4回にわたり伊豆市議会の検証を行ってきました。今回の「人口2万8千人の伊豆市財政・300億円超の市債(借金)」が最終回です。 

 
 旧4町の合併により誕生した伊豆市。菊地豊氏が市長になってから合併特例債(限度額約170億円)等の利用による大型公共事業建設が始まりました。合併特例債は使い道が限定されています。それは「公共の建物を建設」する場合に使用できます。その内容は総事業費の5%が伊豆市負担であり、その5%を除いた額の70%が後日に地方交付金としても還付され、残りの30%が伊豆市の負担となる仕組みです。菊地市長は「有利な借金だ「」と言いますが「借金」には違いなく、人口が激減している伊豆市にとって、これからの世代に大きな負担となってきています。


 菊地市長はこの合併特例債等を使用して大規模な公共建物を次々と建設してきました。
主要な事業は以下のようです。 
 1・伊豆箱根鉄道・修善寺駅改築工事(ほとんどの金額を伊豆市負担) 
2・伊豆市佐野に建設した一般廃棄物処理施設(伊豆の国市と共同)
 3・修善寺こども園、修善寺東こども園などの建設 
4・天城湯ヶ島支所、図書館等の移転のための旧天城小学校、旧天城幼稚園の改築工事 
5・日向地区に市内3中学校等統合による新中学の建設  
6・新中学校隣接する日向地区に広域避難所及び関連施設と大規模公園建設 
7・旧一般廃棄物処理施設跡にリサイクルセンターの建設 
8・伊豆箱根鉄道 牧之郷駅の改築と駐車場などの周辺整備
9 .土肥地区に建設された松原公園津波避難複合施設

大型公共事業推進のため伊豆市は合併特例債はすべて使いきってしまったため、さらに別の借金も増やしています。その結果、伊豆市の市債(借金)は一般会計と特別会計の合計で300億円を超えてしまいました。人口2万8千人ほどの小さな自治体がこれほどの大規模な借金をしている自治体がほかにあるのでしょうか。

 菊地市長は就任以来伊豆市の土木・建設中心の市政運営を強力に進めてきました。そして菊地市長と共に土建市政を支えてきたのが「伊豆市議会」です。こうした大型公共事業は人口の小さな伊豆市にとって「身の丈に合わない過大投資」であったと私は思います。  

しかし、自民党を中心とした会派・「伊豆未来」はことごとく先に挙げた大型公共事業に賛成してきました。まさしく、車の両輪のごとく借金まみれの伊豆市を作り上げてきたのです。市議会の主な役割は「行政のチェック機能」です。それが放棄されてきたのです。  

 財政破綻で有名な北海道の夕張市。炭鉱が閉鎖し人口が減少し、主要産業がない中で、国の補助金を使って観光産業に明日を託した夕張市でしたが、あまりにも使われない施設を作りすぎ放漫経営になって借金が353億円に膨らみ、それを粉飾決算でごまかしていたのが破綻の原因のようです。伊豆市と夕張市とは諸条件が違うので一概に比べられないかもしれませんが、小さな自治体が300億円もの借金を抱えている事実は同じです。全く関係がないと誰が言いきれるでしょうか。 

将来さらに人口減少が続き、伊豆市は2万人前後になると予測がされています。「伊豆市財政は健全で安全である」と言い切ってきた菊地市長、さらにそれを支持してきた伊豆市議会。
 今行われている市議会議員選挙でも、自民党中心の会派・「伊豆未来」の候補者などの現職は全員当選であろうと予測されています。公明党新人候補者も安泰でしょう。そうなると残りの2議席には菊地市長べったりの議員ではなく、菊地市政を「チェックできる議員」の当選が無ければ伊豆市議会の形骸化はさらに進みます。 

 伊豆市議選も残り3日となりました。期日前投票も行われていますが低調のようです。今後の伊豆市政と伊豆市議会、そして市民生活に大きな影響を及ぼす市議会議員選挙には是非とも投票に行きましょう。
 「伊豆市の主権者は市民です」そして皆さんの選択こそが伊豆市の将来を左右するのです。
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人口2.8万人の自治体で2人の副市長 伊豆市議会検証「議会の行政チェック機能」放棄 その4

このブログではシリーズで伊豆市議会の検証を行っています。今回は9月定例会に突然提出された「伊豆市副市長定数条例の一部改正」について取り上げます。

といわれても何のことかわかりませんね。
伊豆市では副市長は1人でしたが、副市長を1人増やし12名にしようとの提案です。
伊豆市では8年前、オリンピック担当の副市長を1人増やす条例案が反対多数で否決されています。
今回の提案は、「土木防災の専門家」を国土交通省から派遣してもらい防災担当副市長として、伊豆市の自然災害等の危機管理を強化したいというものです。
国土交通所から派遣される予定の方は30歳代のノンキャリアだそうです。その副市長の人件費は1570万円です。さらに住宅手当も予定されています。伊豆市にしてはすごい高給取りですね。

先の知事選挙で鈴木康友知事は当選した直後、伊豆地区担当の副知事を1人増員するという案を発表しました。
しかし菊地市長はまっさきに反対声明を出しました。副知事には財政的権限がないから決定が遅れるからだとのニュアンスでした(この反対で鈴木康友知事とのパイプは壊れてしまったのではないかと巷では言われています)
これは遠い昔のことではなくつい最近の出来事です。
にも拘わらす、伊豆市では副市長を1名増員する。
訳が分かりませんね。

静岡県で副市長1人体制の人口規模と財政規模は杉山議員の反対討論によると以下のようです。

磐田市 人口16万6千人  財政規模 742億円
菊川市 人口4万7千人  財政規模 242億円
伊豆の国市 人口4万6千人 財政規模 224億円
牧之原市 人口3万人   財政規模 158億円
御前崎市 人口2万8千人 財政規模 244億円
伊豆市  人口2万8千人 財政規模 244億円(当初予算)

このように伊豆市より人口の大きな自治体でも副市長は1人体制です。菊地市長は自衛隊の幹部時代「危機管理の専門家」だったということです。危機管理の専門家がいるのになぜもう1人増員する必要があるのでしょうか。

伊豆市議会9月定例会に突然提出された「伊豆市副市長定数条例の一部改正案」は委員会付託されることなくその日のうちに討論・採決となりました。伊豆市議会では上程された議案は委員会に付託して委員会で審議・採決した後に、本会議で委員長が委員会での結果を報告、その後討論・採決に至ります。しかしなぜか副市長増員案はそれを飛ばしてしまったのです。
そんなに採決を急いだ理由はどこにあるのでしょうか。またそれを認めてしまった伊豆市議会も最悪です。

9月議会で市議会議員定数を16名から2名減らし減らしながら、伊豆市財政が厳しいという理由で議員全体の歳費は現状のままにして、減った2人分を残りの14人で「山分けして4万円アップ」を決定した伊豆市議会が、市議会議員3人分くらいの給与を得る高給取りの副市長増員案に対し、議案上程のその日に簡単な質疑、討議で認めてしまったという暴挙を市民の皆さんは知っていますか?。
これぞまさしく「議会の行政のチェック機能」放棄の典型的な事案です。

以下は伊豆市9月議会中継録画です。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/izu/WebView/rd/schedule.html?year=2024&council_id=28&schedule_id=5

この中で議案84号が「伊豆市副市長定数条例の一部改正案」の質疑、討論・採決に当たります。この録画の45分くらいからが討議・討論の場面です。杉山武司議員の反対討論はこの議案の本質をズバリと指摘してると思いますのでご覧ください。
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