2013年03月28日
学校の「統廃合」か「無償化」か 対極な学校行政・・・伊豆市と山梨県・早川町
伊豆市・湯ヶ島地区の3つの小学校は統廃合され「天城小学校」となりました。その3小学校の閉校式を報じた3月24日・伊豆日日新聞を紹介いたします。
伊豆市の学校再編事業で(新年度から新生「天城小}に統合される天城湯ヶ島地区の湯ケ島小、狩野小で23日、それぞれ閉校式と閉校行事が行われた。各校とも在校生、卒業生、地域住民など多くの関係者が出席し、閉校を惜しむとともに、新たな学校に希望を託した。
湯ケ島小の閉校行事には体育館いっぱいの約400人が出席。オープニングで偉大な先輩井上靖が残した詩「地球上で一番清らかな広場」を全校児童で高らかに朗読し、大きな拍手を浴びた。同校の卒業生でもある杉山宗治校長は「校庭の桜が閉校式に合わせるかのように例年より早く咲き始めた。学校はなくなっても豊かな自然と人情、子どもたちは残る。これまでと同じように見守ってください」とあいさつ。セレモニーで、子どもたちの安全を見守ってきた学校周辺の宿区老人会と、ボランティアで学校の環境整備に尽力した西平の安藤ふみ子さんに感謝状を贈った。
この後、同校140年の歴史を収めた記念DVDを上映し、それぞれの時代を振り返った。DVDは学校と歴代PTA会長による閉校式実行委員会が制作し、出席者全員にプレゼントした。同校の卒業生で1965年から2年間PTA会長を務めた市山の土屋守さん( 89)は「地域から学校がなくなり、情けなく寂しい気持ちでいっぱい」と言葉少なに話し、学校近くに住む卒業生の岡田明子さん( 66)は「子どもたちのことを考えれば、(統合は)仕方ないと思う。ただ、これまでは当たり前の光景だった、グラウンドで遊ぶ子どもたちの姿や声がなくなると思うと寂しい」と話した。
本年度の全校児童数は、湯ケ島小87人、月ケ瀬小67人、狩野小111人。新生「天城小」は、254人の予定。3校統合しても新3年生は31人で1学級。他の学年は42〜49人で、ようやく2学級編成となる。
こうした伊豆市と対極にあるのは山梨県・早川町です。早川町は教育費を全額無償化し、生徒数が減っても複式学級や統廃合をしないで山梨県でもトップクラスの教育環境を作り上げました。
そうした早川町の教育環境を報道した3月21日・「新婦人新聞」を紹介いたします。
暖かい町
「教育費がかからなくなって、気持ちに余裕ができたと思います」と中1 、小5 、小3 と3 人の子どもがいる鞍打佳子さん。「以前は3 人のワークブック代だとか校外学習の費用だとかこまごまと集金があって…。それがなくなったから、″ああ― 、無償化ってそういうことなんだ― ″ と実感しています」
小3 の子どもがいる木村裕子さんは、「無償化以上に、みんなで子どもを育てようという町の姿勢がうれしいですね。支えてもらっているという感じがします」と言います。夫の崇人さんは「この町に初めて仕事できたとき、会う人、会う人みんないい人で。病院のこととか心配はあったけど、この人たちがいる町ならと移住を決意できたんです」と。早川町は10年前から山村留学にもとりくみ、移住してくる人を温かく迎えています。
子育てを応援
子育てを応援教育費無償化は、昨年3 月の町議会で、議員10人の全員一致で決まりました。
町は以前から給食費は半額、教材費も中学校で全額、小学校で3分の1を補助し、人数が減っても複式学級にせず、教員を町独自で加配するなど、山梨県下でもトップクラスの教育環境でした。
2 0 11 年7 月、教育長のよびかけで「無償化検討会議」が、町会議員や教育委員, P T Aの代表も加わって11 人で結成されました。
最初は「検討会議」の中でも意見が割れ、町民の意見を聞くアンケートでも賛否両論ありましたが、話し合いを重ねるなかで、反対の人も、「まちづくりの中心を担っている子育て世代を応援したい」という思いは同じで、意見が一致していきました。
3 回の協議を経て、辻一幸町長に提出された報告書には、「無償化はわが国の教育行政の礎となるものであると確信し『未来を担う子どもたちは町民全体で育てていく』という理念のもと、義務教育経費に保護者からの負担を求めず、全額公費で」と書かれています。
深沢教育長は「早川町は高校がないから、子どもたちはいずれ町を出て行く。だからここで過ごす子ども時代にいっぱい思い出をつくってあげたい」と。「子ども時代がしあわせなら、その思い出に支えられてつらいことを乗り越えられると思うし、外に出たからこそ町のよさがわかって戻ってきてくれるかも知れない。山梨の子どもを育て、日本の子どもを育てているという思いです」と言います。
保護者と学校、地域が
教員たちも「市販の高い教材でなくても、何かで教え方を工夫できしています。無償化の財源確保のため、スクールバス4本のうち1本を町営の路線バスに切り替えました。その効果としてバス停で待つ中学生の姿が住民に見えるようになり、「未来を感じてうれしい」と歓迎の声も寄せられています。
自然の宝庫、早川町には、研究や仕事で滞在している専門家がたくさんいます。こうした人たちとふれあえるのも町の教育の魅力です。(株)生態計画研究所の菊池早苗さんは、町営「南アルプス邑野鳥公園」や統廃合で閉校になった校舎を利用した温泉宿泊施設「ヘルシー美里」などの仕事で、小学生と接しています。「野鳥の観察や自然を利用した外遊びなどを教えると、子どもたちは目を輝かせてくれます。少しでも興味を持ってくれたら」と。
早川北小学校は、2年前に在校生が4人になりました。このときも統廃合ではなく学校の存続を、と保護者、学校、地域が一体となり知恵を出し合いました。以前から交流のある東京の区に出かけたり、ネット発信もして町をアピール。環境のよさや教育費補助が魅力で移住してくる家族も徐々にふえ、現在は児童数が13人この4 月には18人に。2 年ぶりに3 人が入学してくるので、子どもたちも喜んでいます。
同行の吉田さんは、「身延町は学校を統廃合しようとしているけど、学校がなくなると子どもがいなくなって、町がもつとさびれる。早川町のとりくみに学びたいですね」と感心していました。
教育条件の整備は、教育行政の本来の役割です。憲法第26条2項は「義務教育は無償」とうたつています。安倍内閣は13年度予算で全学年35入学級を見送り、生活保護基準の引き下げをねらっていますが、連動して就学援助の枠も引き下げられることに。
新婦人山梨県本部事務局長の豊木桂子さんは、「親の経済状況の悪化もあって、子どもの多い家庭では月に4000円程度の給食費も滞納すれば、かなりの金額に。給食費や修学旅行代・教材費が無償になれば、心配なく学校生活を送れます。憲法どおり無償化が当たり前になって、早川町のように教育費の無償化が山梨県下から全国へ広がっていくといいですね」と言います。
4年前から伊豆市は小中学校の統廃合を強引に進めてきました。
土肥地区、中伊豆地区、天城湯ヶ島地区に続き、これから修善寺地区の小学校の再編成が議論に上がっていきます。
この4年間、菊地市長と一体となって小学校の統廃合を進めてきた教育委員長、教育長が交代しました。教育委員会は独立した機関であることは言うまでもありません。新教育委員会、教育長には独立した機関としての教育行政を望みたいと思います。
これから議論が行われていく修善寺地区の再編論議に少しでも参考となればと思い2つの記事を紹介いたしました。
2012年03月30日
列島に迫る次の巨大地震・・・狩野小学校は安全か
毎日新聞・3月3日の「東日本大震災1年」の特集記事です。
東日本大震災直後、多くの地震学者は「想定外の地震が起きた」と繰り返した。しかし、津波で運ばれた土砂や石の痕跡を探る研究者にとって、三陸沿岸を中心に襲った巨大津波は決して「想定外」ではなかった。再来する巨大災害にいかに備えるか―― 。過去に列島各地を襲った津波の規模や年代、周期を知る時いい手がかりとなる津波堆積物の研究が強化される一方、国や自治体でも被害想定や避難方法などの根本的な見直しが進められている。
「これからの数十年は我々の知らない日本列島になる可能性がある」。東日本大震災から1年を迎えるにあたり、松沢・東北大教授(地震学)はそう考えている。大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の超巨大地震は、東日本の地下にかかる力に大きな変化を起こした為だ。今後いつ、どこで巨大地震が起こっても不思議ではない。
全文は以下をクリックしてください。
地震_0002.pdf
このように、列島に迫る次の巨大地震が警告されている今、土石流の危険地帯にわざわざ小学校を統合するという伊豆市長・教育委員会・市議会の安全性に対する認識が問われています。
大震災はいつ来るか分かりません。大震災の教訓を踏まえ、最悪の事態を想定した対策が求められていると思います。しかし、今年度の伊豆市予算では災害に備える投資はわずかです。
天城地区の小学生をお持ちの方は、来年4月の新小学校誕生を前に、子供たちを安心して学校に出すことができますか。
「まずは防災対策を万全にしてから統合して欲しい」という天城地区住民の要望は無理を言っていますか?
東日本大震災直後、多くの地震学者は「想定外の地震が起きた」と繰り返した。しかし、津波で運ばれた土砂や石の痕跡を探る研究者にとって、三陸沿岸を中心に襲った巨大津波は決して「想定外」ではなかった。再来する巨大災害にいかに備えるか―― 。過去に列島各地を襲った津波の規模や年代、周期を知る時いい手がかりとなる津波堆積物の研究が強化される一方、国や自治体でも被害想定や避難方法などの根本的な見直しが進められている。
「これからの数十年は我々の知らない日本列島になる可能性がある」。東日本大震災から1年を迎えるにあたり、松沢・東北大教授(地震学)はそう考えている。大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の超巨大地震は、東日本の地下にかかる力に大きな変化を起こした為だ。今後いつ、どこで巨大地震が起こっても不思議ではない。
全文は以下をクリックしてください。
地震_0002.pdf
このように、列島に迫る次の巨大地震が警告されている今、土石流の危険地帯にわざわざ小学校を統合するという伊豆市長・教育委員会・市議会の安全性に対する認識が問われています。
大震災はいつ来るか分かりません。大震災の教訓を踏まえ、最悪の事態を想定した対策が求められていると思います。しかし、今年度の伊豆市予算では災害に備える投資はわずかです。
天城地区の小学生をお持ちの方は、来年4月の新小学校誕生を前に、子供たちを安心して学校に出すことができますか。
「まずは防災対策を万全にしてから統合して欲しい」という天城地区住民の要望は無理を言っていますか?
2011年10月21日
天城地区小学校統廃合の統廃合を考える その2
今回も「天城地区小学校統廃合の統廃合を考える その1」で引用させていただいた「がんばる人の応援団」から転載させていただきました。(転載については許可をいただいております)
この記事にはたくさんのコメントが寄せられています。コメントまでお読み下さい。統廃合をどのように考えるのかとても参考になると思います。
過疎化で統合反対なら
今日の夕方のニュースで、「過疎化に苦しむ学校」についての報道がありました。都市部にある私の居住地域でも同じようなないようで、私は常に疑問を持っているのですが、自治会でも「勝手な論調が主流です。」
私の卒業した小学校も地域を二分してもうひとつ小学校を作ったので、私の通っていたことから生徒数は少ない方でしたが、数年前から1学年1クラスという状況が長く継続していました。最近、二つに分けた小学校を元に戻す論議が再燃しているようですが、自治会が反対しているようです。分かれた小学校校区の2006年の新生児が0でしたので、6年後の新入学生がいないのですから仕方がないですよね。
市の教育委員会も、自治会には簡単に逆らえないようで、結論を出せずに困っているようです。しかし、税金で運営している公立の学校ですから、税金の負担が少なくなってその分、子供たちの良い環境が与えられるのであれば、さっさと統合してやるのが本当であると思うのですが、そうは簡単に事は進まないようです。
何故なのでしょうか、自分の卒業した小学校や中学校がなくなるのに抵抗するのは当然なのでしょうか。私なんかは在学中に市の合併で学校名が変更になり、校歌まで変わってしまったので、そんなものかと思っていたのですが、人によって思い入れも違うのでしょう。
しかし、小学校の同級生が元の家のまま住んでいるのは殆んどいませんし、女性はもっといませんよ。何を拘るのでしょうか。大阪府の高等学校の整理の際にもかなりの反対運動があったようですね。私の娘の高校は、比較的新しく卒業生も少ないという理由で簡単に統合されてしまったようです。
私立の学校では、いろいろとあるのでしょうが、学生が集まらなくて廃校になるのは当然でしょうし、経済の論理が強く働くのも当然ですよね。これに意義を唱えてみても仕方がないことです。当然、廃校を阻止しようとするならば、資金を出して維持するしかありません。これが単純明快な論理ですよね。
私は公立の学校はもっと単純明快な論理で整理していくべきだと思います。校区を変更して少ない人数の学生を取り合っても、数年後にはまたぞろ同じ問題が発生します。なによりも生徒が少なく、友達も少ないのが問題ですよね。都市部ですから通うといっても数十キロも歩くようなことはないのですから、適正な人数に調整するのは当たり前でしょう。
難しいのは学生の予測ですよね。私の妻の中学校は、農地が多かったので、マンションが続族と立ち、生徒数が増えすぎたので市が焦って、新たな幼稚を確保した途端に、自動数が減少して必要ないという予測の元に折角手当した学校用地を手放したのですが、そこにマンションが建って、また生徒が溢れたために運動場にプレハブ校舎を建てて凌いだなんて笑えない話もありました。
このような状況で、学校の統廃合反対ばかりを唱えている人は何を根拠に言うのでしょうか。税金で運営しているのですから、もっとも効率の良い状況で運営しないと、税金が無駄に浪費されることになります。この問題の唯一の解決策は、反対する人が運営費と維持費を負担することですよね。これで問題は一気に解決します。無駄な税金の浪費もありません。効率で市町村が運営する小中学校は、税収と相談することが最も重要でしょう。
身の丈にあった公共設備をきちんと整理できないと、税金の負担が重くなるか、夕張市のような財政再建団体になっていますのですが、このあたりをきちんと把握して発言している人が少ないような気がします。感情論では税金の無駄遣いは減少しませんし、
コメント(11)
私達も統廃合のことで悩んでいたとき、もと音楽教師のお友達からいかのようなメッセージを頂き、励まされました。
以下そのままコピーです。(ご本人の許可は得ていませんが)
統廃合は単に「お金を安くあげる動き」
教育の現場にそれを持ち込むのはそれがやりやすいから。
山の分校の生徒の後日談
卒業式を終えて私もいなくなった後で分校は二年後に統廃合されました。
そのときに分校にいた生徒はタクシーで本校に通いました。
先生を二人地域に置くよりもその方がトータルで安いから。
これが先進国の姿だろうかと思いました。
スイスやドイツは小規模の学校にもちゃんと先生を置いている。
そこにお金をかけている。
子供は家のある場所で教育を受け生活を育む
それが結果的には地域を豊かにし国を発展させる。
日本は肝心なところで手を抜いている気がしてなりません。
その弊害は今の親が年老いたときに出てくるのではと危惧します。
もしかしたらお年寄りはものがいえなくなったら
有無を言わさずに車でどこかへ連れて行かれるかも
その方がトータルで安いから。
2011/10/7(金) 午後 4:58[ mug*fu*i*an ]
過疎の町や村での学校施設の合理化は、頭の痛い問題ですね。
しかし、学校に通えない子供を無くす為に、義務教育にしたの
ですから、これは国策と言うよりも、日本国国民の全ての人達が
教育の平等を望んで行っているのですから、税収も個人の納税も
全く考える必要はないと思います。要するに今までの通学方法の
代替としての交通手段があるのか、ないのか、子供達への負担が
重いのか軽いのか、保護者の負担はどうなのかが、問題であって
通学が困難な家庭や子供がいれば、生徒一人に教師一人でも
当たり前に学校は運営を続けないといけませんよね。
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]
遠い学校には通わせられないから、教育を受けさせないなんて
昭和の初めのように学校に通わせるのは、親の経済状況や
判断に依存した暗黒の時代に戻してはいけないのだと思います。
要するに学校を統合して、新築物件を建てたい輩達が騒いでいる
そんな姿も頻繁に見え隠れしているのが、現在の人の心が
腐敗している、日本国の姿なのでありましょうね。
我が町でも、公共工事を出したいが為に統合が行われています
地方行政は、子供達の事なんて一切、考えていないのが
現実ですし、教育長なんて役所の手下であり、子供達の味方では
決してないのも丸見えであります。ポチッ
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]
秦農場さん コメントありがとうございます。
一次産業が廃れ、それによって、一次産業を中心とした田舎が廃れていきます。食料の自給率は下がり、安い食料を求めて輸入品ばかりになっていく、とても危険な状態だと思います。
日本の自給率が下がった頃を見計らって、兵糧攻めに合うかもしれません。「ありえない」と言い切れる人がどれだけいるでしょうか?
もっと未来を見据えて、足元を固めていく必要があると思いますね。
暗い話ばかりしていても始まりませんから、週末の稲刈りで喜びをかみしめます。
2011/10/7(金) 午後 5:45[ 田舎万歳 ]
sukisukiさん
まさに長男は教師1人生徒1人です。
誤解されるといけないのですが、行政が無理やり統合しているわけではなくて、もっと沢山の児童の中で切磋琢磨させたいと望む保護者の方々も沢山います。
地域の人数が増えれば全てがハッピーエンドとなるわけですから、今後はそこに焦点をあててがんばっていきます。
行政も本当に地域の事を考えているのなら、もっと視察に来たり、話し合いの場を設けたりとするでしょうが、そうならないことが残念でたまりません。
2011/10/7(金) 午後 6:04[ 田舎万歳 ]
こんにちは。
統合がよいのか反対がいいのが私には分かりません。
ただ。。。
私は自分の感情だけで物事を考えるところがあるので・・・・
私は小さな島の田舎生まれの田舎育ちです。
でも学校は島一のマンモス校でした。
多いときは生徒数1000人以上いたと記憶してます。
またお隣の町では小規模校。
島内では統合・廃校もありましたが・・・・・
私は小規模校でも一人でも教育にかけるお金・税金は無駄ではないと思います。
それ以上に無駄に使ってる税金のほうが多いでしょう。
一人の子に先生一人でマンツーマン教育でもいいのでは・・・・・
子供には大きな未来があるのですから・・・・
と言ってもこれは理想論かもしれませんね。
各地域・税で賄う金額は限られてますし現実問題、難しいのかも。
2011/10/7(金) 午後 6:27
でも・・・
税金問題というより子供の事を、子供が勉強を出来る環境をしっかり考えて欲しいと思います。
2011/10/7(金) 午後 6:31
ハーブさん コメントありがとうございます
順当にいけば、子供より先に親はあの世に行きます。生きている内に子供が1人立ちできなければいけません。その為の教育だと思います。世の中は生産性をあげるために、いろんなものを規格化してきました。そして人までも規格化が進み、規格外の人間をはじきだしてしまいます。昔の大工さんが曲がった木、捻れた木を活かして立派な家を建てたように、人を活かした世の中を創り、末長く平和に暮らしたいものです
この記事にはたくさんのコメントが寄せられています。コメントまでお読み下さい。統廃合をどのように考えるのかとても参考になると思います。
過疎化で統合反対なら
今日の夕方のニュースで、「過疎化に苦しむ学校」についての報道がありました。都市部にある私の居住地域でも同じようなないようで、私は常に疑問を持っているのですが、自治会でも「勝手な論調が主流です。」
私の卒業した小学校も地域を二分してもうひとつ小学校を作ったので、私の通っていたことから生徒数は少ない方でしたが、数年前から1学年1クラスという状況が長く継続していました。最近、二つに分けた小学校を元に戻す論議が再燃しているようですが、自治会が反対しているようです。分かれた小学校校区の2006年の新生児が0でしたので、6年後の新入学生がいないのですから仕方がないですよね。
市の教育委員会も、自治会には簡単に逆らえないようで、結論を出せずに困っているようです。しかし、税金で運営している公立の学校ですから、税金の負担が少なくなってその分、子供たちの良い環境が与えられるのであれば、さっさと統合してやるのが本当であると思うのですが、そうは簡単に事は進まないようです。
何故なのでしょうか、自分の卒業した小学校や中学校がなくなるのに抵抗するのは当然なのでしょうか。私なんかは在学中に市の合併で学校名が変更になり、校歌まで変わってしまったので、そんなものかと思っていたのですが、人によって思い入れも違うのでしょう。
しかし、小学校の同級生が元の家のまま住んでいるのは殆んどいませんし、女性はもっといませんよ。何を拘るのでしょうか。大阪府の高等学校の整理の際にもかなりの反対運動があったようですね。私の娘の高校は、比較的新しく卒業生も少ないという理由で簡単に統合されてしまったようです。
私立の学校では、いろいろとあるのでしょうが、学生が集まらなくて廃校になるのは当然でしょうし、経済の論理が強く働くのも当然ですよね。これに意義を唱えてみても仕方がないことです。当然、廃校を阻止しようとするならば、資金を出して維持するしかありません。これが単純明快な論理ですよね。
私は公立の学校はもっと単純明快な論理で整理していくべきだと思います。校区を変更して少ない人数の学生を取り合っても、数年後にはまたぞろ同じ問題が発生します。なによりも生徒が少なく、友達も少ないのが問題ですよね。都市部ですから通うといっても数十キロも歩くようなことはないのですから、適正な人数に調整するのは当たり前でしょう。
難しいのは学生の予測ですよね。私の妻の中学校は、農地が多かったので、マンションが続族と立ち、生徒数が増えすぎたので市が焦って、新たな幼稚を確保した途端に、自動数が減少して必要ないという予測の元に折角手当した学校用地を手放したのですが、そこにマンションが建って、また生徒が溢れたために運動場にプレハブ校舎を建てて凌いだなんて笑えない話もありました。
このような状況で、学校の統廃合反対ばかりを唱えている人は何を根拠に言うのでしょうか。税金で運営しているのですから、もっとも効率の良い状況で運営しないと、税金が無駄に浪費されることになります。この問題の唯一の解決策は、反対する人が運営費と維持費を負担することですよね。これで問題は一気に解決します。無駄な税金の浪費もありません。効率で市町村が運営する小中学校は、税収と相談することが最も重要でしょう。
身の丈にあった公共設備をきちんと整理できないと、税金の負担が重くなるか、夕張市のような財政再建団体になっていますのですが、このあたりをきちんと把握して発言している人が少ないような気がします。感情論では税金の無駄遣いは減少しませんし、
コメント(11)
私達も統廃合のことで悩んでいたとき、もと音楽教師のお友達からいかのようなメッセージを頂き、励まされました。
以下そのままコピーです。(ご本人の許可は得ていませんが)
統廃合は単に「お金を安くあげる動き」
教育の現場にそれを持ち込むのはそれがやりやすいから。
山の分校の生徒の後日談
卒業式を終えて私もいなくなった後で分校は二年後に統廃合されました。
そのときに分校にいた生徒はタクシーで本校に通いました。
先生を二人地域に置くよりもその方がトータルで安いから。
これが先進国の姿だろうかと思いました。
スイスやドイツは小規模の学校にもちゃんと先生を置いている。
そこにお金をかけている。
子供は家のある場所で教育を受け生活を育む
それが結果的には地域を豊かにし国を発展させる。
日本は肝心なところで手を抜いている気がしてなりません。
その弊害は今の親が年老いたときに出てくるのではと危惧します。
もしかしたらお年寄りはものがいえなくなったら
有無を言わさずに車でどこかへ連れて行かれるかも
その方がトータルで安いから。
2011/10/7(金) 午後 4:58[ mug*fu*i*an ]
過疎の町や村での学校施設の合理化は、頭の痛い問題ですね。
しかし、学校に通えない子供を無くす為に、義務教育にしたの
ですから、これは国策と言うよりも、日本国国民の全ての人達が
教育の平等を望んで行っているのですから、税収も個人の納税も
全く考える必要はないと思います。要するに今までの通学方法の
代替としての交通手段があるのか、ないのか、子供達への負担が
重いのか軽いのか、保護者の負担はどうなのかが、問題であって
通学が困難な家庭や子供がいれば、生徒一人に教師一人でも
当たり前に学校は運営を続けないといけませんよね。
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]
遠い学校には通わせられないから、教育を受けさせないなんて
昭和の初めのように学校に通わせるのは、親の経済状況や
判断に依存した暗黒の時代に戻してはいけないのだと思います。
要するに学校を統合して、新築物件を建てたい輩達が騒いでいる
そんな姿も頻繁に見え隠れしているのが、現在の人の心が
腐敗している、日本国の姿なのでありましょうね。
我が町でも、公共工事を出したいが為に統合が行われています
地方行政は、子供達の事なんて一切、考えていないのが
現実ですし、教育長なんて役所の手下であり、子供達の味方では
決してないのも丸見えであります。ポチッ
2011/10/7(金) 午後 5:34[ sukisukiscript ]
秦農場さん コメントありがとうございます。
一次産業が廃れ、それによって、一次産業を中心とした田舎が廃れていきます。食料の自給率は下がり、安い食料を求めて輸入品ばかりになっていく、とても危険な状態だと思います。
日本の自給率が下がった頃を見計らって、兵糧攻めに合うかもしれません。「ありえない」と言い切れる人がどれだけいるでしょうか?
もっと未来を見据えて、足元を固めていく必要があると思いますね。
暗い話ばかりしていても始まりませんから、週末の稲刈りで喜びをかみしめます。
2011/10/7(金) 午後 5:45[ 田舎万歳 ]
sukisukiさん
まさに長男は教師1人生徒1人です。
誤解されるといけないのですが、行政が無理やり統合しているわけではなくて、もっと沢山の児童の中で切磋琢磨させたいと望む保護者の方々も沢山います。
地域の人数が増えれば全てがハッピーエンドとなるわけですから、今後はそこに焦点をあててがんばっていきます。
行政も本当に地域の事を考えているのなら、もっと視察に来たり、話し合いの場を設けたりとするでしょうが、そうならないことが残念でたまりません。
2011/10/7(金) 午後 6:04[ 田舎万歳 ]
こんにちは。
統合がよいのか反対がいいのが私には分かりません。
ただ。。。
私は自分の感情だけで物事を考えるところがあるので・・・・
私は小さな島の田舎生まれの田舎育ちです。
でも学校は島一のマンモス校でした。
多いときは生徒数1000人以上いたと記憶してます。
またお隣の町では小規模校。
島内では統合・廃校もありましたが・・・・・
私は小規模校でも一人でも教育にかけるお金・税金は無駄ではないと思います。
それ以上に無駄に使ってる税金のほうが多いでしょう。
一人の子に先生一人でマンツーマン教育でもいいのでは・・・・・
子供には大きな未来があるのですから・・・・
と言ってもこれは理想論かもしれませんね。
各地域・税で賄う金額は限られてますし現実問題、難しいのかも。
2011/10/7(金) 午後 6:27
でも・・・
税金問題というより子供の事を、子供が勉強を出来る環境をしっかり考えて欲しいと思います。
2011/10/7(金) 午後 6:31
ハーブさん コメントありがとうございます
順当にいけば、子供より先に親はあの世に行きます。生きている内に子供が1人立ちできなければいけません。その為の教育だと思います。世の中は生産性をあげるために、いろんなものを規格化してきました。そして人までも規格化が進み、規格外の人間をはじきだしてしまいます。昔の大工さんが曲がった木、捻れた木を活かして立派な家を建てたように、人を活かした世の中を創り、末長く平和に暮らしたいものです
2011年10月20日
天城地区小学校の統廃合を考える その1
9月市議会では天城地区小学校の統廃合の問題がずいぶんと議論されました。
学校の統廃合は伊豆市だけでなく全国的にも多くの自治体で実施され、また議論がされています。
学校の統廃合は何のためにやるのか、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか。伊豆市だけでなく、全国の多くの自治体でどんな議論がされているのかをインターネットで検索しながら、天城地区小学校の統廃合の問題を考えてみようと思います。
天城地区小学校の統廃合は12月市議会に条例案が提出され、審議されることになっています。
小学校統廃合は通学する子供たちだけの問題でなく、対象地域の市民にとっても大きな影響を与えることは必至です。市議会での議論だけでなく、市民の参加による実りある議論が必要になってきていると思います。
これからこのブログでもこの問題を取り上げていこう思っていますので統廃合の議論の為に参考にしていただければと思います。
第1回は「がんばる人の応援団」というサイトから引用させていただきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ganbaruzo0418/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2
統廃合の心配 のどもと過ぎればなんとやら...
いろんな賛否両論ある小学校の統廃合だが、
統合、存続、どちらの結果になったとしても心配なことがある。
自分の思いにあった人は、喜び勝ち誇る
自分の思いと違った人は、悔しがる
そして、解散...
あれっ、終わり???
子供の将来がとかいろいろといってたじゃない。
ここからが始まりじゃないの???
となりそうで怖い
今私たちは、統廃合について議論している訳であるが、
それは決してゴールではなく、スタートラインを探していると考えている人がどれだけいるだろうか?
話し合いの場では、
どんな教育をしたい、
どんな大人になって欲しい、
これからの時代に必要な能力は、
など、ソフトの話がでてこない。
学校はどこに建てるのか?
通学手段は?
そんなハードの話ばかり
学校を建てたいのか、教育の場を作りたいのかわからない。
立派な校舎が子供を育てるわけではないことをわかって欲しい。
子供が欲しがっているのは、自慢できるような校舎ではなく
一緒に切磋琢磨していく友達であることをわかって欲しい。
方針が決まったとて、実現までには時間がある。
結果がでないからといって、立ち止まってはいられない。
今すぐ、できることをやろう。
何か行動しなければ、何も変らない。
子供を思う思いが本物ならば、行動せずにはいられないはずだと思う。
学校の統廃合は伊豆市だけでなく全国的にも多くの自治体で実施され、また議論がされています。
学校の統廃合は何のためにやるのか、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか。伊豆市だけでなく、全国の多くの自治体でどんな議論がされているのかをインターネットで検索しながら、天城地区小学校の統廃合の問題を考えてみようと思います。
天城地区小学校の統廃合は12月市議会に条例案が提出され、審議されることになっています。
小学校統廃合は通学する子供たちだけの問題でなく、対象地域の市民にとっても大きな影響を与えることは必至です。市議会での議論だけでなく、市民の参加による実りある議論が必要になってきていると思います。
これからこのブログでもこの問題を取り上げていこう思っていますので統廃合の議論の為に参考にしていただければと思います。
第1回は「がんばる人の応援団」というサイトから引用させていただきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ganbaruzo0418/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2
統廃合の心配 のどもと過ぎればなんとやら...
いろんな賛否両論ある小学校の統廃合だが、
統合、存続、どちらの結果になったとしても心配なことがある。
自分の思いにあった人は、喜び勝ち誇る
自分の思いと違った人は、悔しがる
そして、解散...
あれっ、終わり???
子供の将来がとかいろいろといってたじゃない。
ここからが始まりじゃないの???
となりそうで怖い
今私たちは、統廃合について議論している訳であるが、
それは決してゴールではなく、スタートラインを探していると考えている人がどれだけいるだろうか?
話し合いの場では、
どんな教育をしたい、
どんな大人になって欲しい、
これからの時代に必要な能力は、
など、ソフトの話がでてこない。
学校はどこに建てるのか?
通学手段は?
そんなハードの話ばかり
学校を建てたいのか、教育の場を作りたいのかわからない。
立派な校舎が子供を育てるわけではないことをわかって欲しい。
子供が欲しがっているのは、自慢できるような校舎ではなく
一緒に切磋琢磨していく友達であることをわかって欲しい。
方針が決まったとて、実現までには時間がある。
結果がでないからといって、立ち止まってはいられない。
今すぐ、できることをやろう。
何か行動しなければ、何も変らない。
子供を思う思いが本物ならば、行動せずにはいられないはずだと思う。