2025年03月05日
伊豆の国市 宿泊税導入に慎重 市議会一般質問
伊豆の国市は、4日、観光振興の財源となる宿泊税など法定外目的税の導入について、慎重な姿勢を示した。市議会一般質問での鈴木俊治氏への答弁。
宿泊税の是非に関する検討状況を問われた山下正行市長は「4月から導入する熱海市へのヒヤリングを含む事例調査を行い、情報を整理している状況」と答えるにとどめた。
産業部の原雅行参与は、「単純に『財源が厳しいから』では、特別徴収義務者に理解を頂けない。オーバーツーリズムへの投資という状況でもなく、新たな施策を打っていくための必要な財源を説明しなければならない。慎重に考える必要がある」と説明した。
近隣市町では伊豆市も観光税の導入を検討している。
一般質問は5、6日も行う。
「観光税」「宿泊税」と名称は違いますが、目的は同じではないかと思います。
以前、「伊豆は一つ、一つ」と伊豆半島各自治体の行政状態が揶揄された言葉を聞いたことがあります。
伊豆半島主要自治体の産業の中心である「観光業」に対する取り組みが、伊豆市と伊豆の国市の隣同士でも反対であるということは、まさしく「伊豆は一つ、一つ」を実践しているように見えます。
しかし、伊豆の観光業は単独の自治体同士の客の奪い合いでははなく、伊豆半島全体で「観光客の誘致」をしていくことが必要ではないでしょうか。
菊地市長も議会で常に「伊豆は一つ」を進めていきたいと述べていますが、言葉とは裏腹な施策を率先しているように見えます。
最近、伊豆市で観光業を行っている方から驚きのことを聞きました。
「観光税については行政から何も説明を受けていない」
もし、これが事実なら行政と観光業者との意思疎通ができていない「伊豆市は一つ一つ」をまさに実践していることになりそうです。
2025年02月28日
広域防災計画「慎重に検討を」協議会会長伊豆市長に要望書
賀茂郡町会長(会長岩井茂樹・東伊豆街長)は25日、伊豆半島広域防災協議会と美しい伊豆創造センターの適切な運営を求めて、両組織の会長を務める菊地豊・伊豆市長に要望書を提出した
全文です。
20250227_0067.pdf
私は1月27日のブログで伊豆の国市で開催された「伊豆広域防災シンポジウム」の内容を以下のように記しました。
伊豆半島13市町で大地震などに備えた広域防災を検討する「伊豆半島広域防災協議会」は25日伊豆の国市時代劇場で「伊豆広域防災シンポジウム」を開催しました。
伊豆半島という広域の自治体の関係者や住民たちの参加で、広い駐車場が満車になるくらいの盛況でした。
その内容は26日の伊豆日日新聞が報道しています。
協議会会長伊豆市・菊地市長が「広域防災」の骨子を発表しましたが、聞いていてもよくわからないのが 印象でした。
何故だろう、と考えてみました。
伊豆日日新聞報道を見て以下のことにきずきました。
それは
・「南海トラフ地震L2想定」の説明されなかったこと
近い将来必ず発生するだろうという南海トラフ地震では伊豆半島でどのような被害が想定されているのか、ほとんど説明されなかったため 「南海トラフ地震L2」について知 識のない私にとっては示された骨子の持つ理解ができなかったのです。
・骨子が細目から入ってしまったために全体像が分からなかった。この点は岩井・西伊豆町長からも指摘されていました。
菊地会長は「今日はあくまでスタート。1年かけて大まかな計画を作っていきたい」とまとめていましたが、これだけ大規模なシンポジウムにしてはもう少し運営に工夫が必要ではなかったのではないかと感じました。
http://iizusiseirepo-to.seesaa.net/article/509528546.html?1740660127
27日の伊豆日日新聞の報道を見て、1月に開催された防災シンポジウムの物足りなさも、岩井会長が「重要な問題だからこそ伊豆半島のすべての自治体が意見を出し合い、情報を共有し合意形成を図る必要がある」と述べているように、関係自治体の合意形成が足らなかった結果ではないかと思います。
これは伊豆市民から見れば納得できることです。
長年、自衛隊の高級幹部だった菊地市長は「上位下達」は得意でも、たくさんの方々との「合意形成」は苦手としているのではないかと彼の市政運営を見て感じてきたのです
伊豆市という小さな自治体なら市長の号令ですぐにできるものが、伊豆半島全体の自治体では不可能です。これから「伊豆半島広域防災協議会と美しい伊豆創造センター」を会長としてまとめていくには大変な苦労があるでしょう。
南海トラフ地震という近い将来必ず発生するといわれている大災害に備え、「住民の命と暮らし」を守るために関係自治体の首長と合意形成を急ぎ「頑張って」いただきたいと思います。
2025年01月27日
南海トラフ地震L2想定 伊豆半島広域防災協シンポジウム
伊豆半島という広域の自治体の関係者や住民たちの参加で、広い駐車場が満車になるくらいの盛況でした。
その内容は26日の伊豆日日新聞が報道しています。
20250126_0061.pdf
協議会会長伊豆市・菊地市長が「広域防災」の骨子を発表しましたが、聞いていてもよくわからないのが 印象でした。
何故だろう、と考えてみました。
伊豆日日新聞報道を見て以下のことにきずきました。
それは
・「南海トラフ地震L2想定」の説明されなかったこと
近い将来必ず発生するだろうという南海トラフ地震では伊豆半島でどのような被害が想定されているのか、ほとんど説明されなかったため 「南海トラフ地震L2」について知 識のない私にとっては示された骨子の持つ理解ができなかったのです。
・骨子が細目から入ってしまったために全体像が分からなかった。この点は岩井・西伊豆町長からも指摘されていました。
菊地会長は「今日はあくまでスタート。1年かけて大まかな計画を作っていきたい」とまとめていましたが、これだけ大規模なシンポジウムにしてはもう少し運営に工夫が必要ではなかったのではないかと感じました。
2023年04月19日
伊豆縦貫道が牙をむく
伊豆縦貫道ができれば伊豆市の観光客は増えるとの予測がされてきました。しかし、南伊豆まで一気に行けるようになった時、はたしてそう言い切れるのでしょうか。
今回紹介するMerkmalの記事が指摘する危険性を伊豆市、そして伊豆地域にお住いの方々はどう思われるでしょうか。
4/16(日) 19:31配信 Merkmal
伊豆縦貫道が牙をむく! 修善寺に観光客を運んできた「駿豆線」が憂う未来とは
静岡県で1番人気の伊豆エリア
秋の修善寺
駿豆線の終点にある修善寺は、現在静岡県伊豆市にあり、豊かな自然に恵まれた地域である。伊豆最古といわれている修善寺温泉があり、かつては源頼朝の長男で鎌倉幕府第2代将軍だった頼家が幽閉された地でもあった。
また、川端康成の伊豆の踊り子の舞台として用いられたり、夏目漱石が療養に訪れたりするなど、修善寺は観光地として、あるいは保養地として愛されてきたのだ。
静岡県スポーツ・文化観光部観光交流局観光政策課の「令和元年度 静岡県観光交流の動向」(以下、静岡県観光交流の動向)によると、観光交流客(県内の各地域を訪れた人の延べ人数とし、宿泊客数と観光レクリエーション客数を合計したもの)のうち30.2%が、宿泊客にいたっては54.9%が、伊豆市を含む伊豆エリアに訪れたとのことである。
このように伊豆エリアは、静岡県で1番人気がある地域なのだ。
「Merkmal」(メルクマール)は、「交通・運輸・モビリティ産業で働く人やこの業界へ進出したい人が、明日に役立つ気づきを得られるニュースサイト」です。MaaS、CASE、環境対応、自動運転技術などなど……変革著しい「交通・運輸・モビリティ産業」にまつわる最新ビジネス情報を扱います。
全文は以下で。
2022年08月22日
地元で作って消費 安心安全な仕組み作り 浅田フーム代表 浅田藤二さん
もう16回目です。
浅田ファームは自然農法 米や野菜を自然農法、有機農法で栽培しています。私も50坪ほどの家庭菜園で有機栽培をおこなっていますので、この連載を毎回楽しみに読み、野菜作りに生かしています
16回目は「地元で作って消費 安心安全な仕組み作り」とのテーマです。
浅田さんは以下のように述べています。
日本の食料自給率は、38%といわれています。食料の確保は、最重要事項であり国の安全保障の骨格です。貿易自由化に歯止めをかけ、食料自給率をあげていく政策を強く打ち出さなくてはなりません。
私たちにできることの一つは、誰がどんな方法で育てたかがわかる地元の安全・安心の食材を、地元で消費する仕組み作りだと思っています。
私も同感です。
浅田藤二さんは伊豆市議会議員でもあります。伊豆市議会議員で実際に農業経営に携わり、積極的に情報発信をされている議員を他に知りません。浅田さんの素晴らしい活動が伊豆市や伊豆地区の農産業の活性化の起爆剤となり、新たな起業と雇用を生みだし、伊豆地区の大自然を生かした持続可能な産業が根付いていくことを願っています。
8月21日 伊豆日日新聞
img20220821_20155243.pdf
2021年07月30日
「絶滅」していなかった? 伊豆で約100年ぶり ツキノワグマ発見 静岡・西伊豆町
2021年07月07日
長年にわたり「盛り土」 住民「やはりこの場所だったか」【緊急報告 熱海土石流A】
静岡県の今回の豪雨では熱海市他、多くの自治体で被害が発生しました。
私の所属するうたごえサークルでも沼津市原地区に住むメンバーの一人が床上浸水の被害にあわれました。また同じ地区に住む登山仲間も床下浸水の被害にあわれました。両家とも人的被害が無かった事は幸いでした。
床下浸水の被害にあったAさんは「熱海市と比べれば私たちは幸運だった」と熱海市の被害を心配されていました。実際はあまり報道されなかった原地区は国道1号バイパスぞいの用水路が溢れ、たくさんの家々が被害にあったようです。
一刻も早い復旧をお祈りいたします。
熱海市の大規模土石流の原因が次第に分かってきました。大規模な盛り土が原因であったようです。国土交通省も盛り土の全国的調査を開始すると大臣が発表しました。
住宅地の盛り土以外はほとんど調査がされていないことも判明しました。
もはや異常ともいえない気象変動による災害が頻発しています。従来の常識では想像もできない災害がいつどこで起こっても不思議でありません。
2021.7.6 静岡新聞
緑が生い茂る山林の中で、その一帯だけが深くえぐられていた。熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流の起点になった逢初(あいぞめ)川の最上流部。山の壁面は逆三角形型にむき出しになり、下流には周囲の色とは異なる黒い土が流れ出ていた。県が被害を拡大させたと推定する開発行為に伴う「盛り土」が崩落した痕跡が残っていた。
「やはりこの場所だったか」―。5日朝、現場を訪れた住民は声をそろえた。地元の多くの人が、長年にわたり谷状の山林を埋め立てる様子をいぶかしく見つめてきた。
崩落現場はもともと山林の奥まで進入路がつながり、土を積んだダンプカーがしきりに出入りしていた。近隣に住む会社員鈴木広さん(67)は「何年も土を階段状に積み上げていた。いったい何をしているのかと思っていた」と振り返る。
市や複数の関係者によると、盛り土部分の土地は2007年、神奈川県の業者が本県の土採取等規制条例に基づく届けを熱海市に提出し、残土処理場として利用していた。約10年前に一帯の山林とともに別業者に所有権が移転。16年以降、南西側に隣接して大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設された。
ただ、近隣住民によると、最近は盛り土部分に新たな土を入れている様子はなかったという。なぜ今、この場所が急に崩落したのか―。複数の専門家は「盛り土を含めた周辺の開発行為に伴う複合的な要因で引き起こされた」と推定する。
周辺をドローンで撮影した地質学者の塩坂邦雄氏は、太陽光発電所の建設で土中に浸透できなくなった大量の雨水が、進入路伝いに盛り土部分に流入した可能性に言及する。「森林自体は健全な山。これまで崩落せず踏みとどまってきたが、開発でたがが外れたのではないか」と保水力の低下を指摘。土石流のメカニズムに詳しい今泉文寿静岡大農学部教授(砂防工学)は、発生原因の究明には詳細な調査が必要とした上で、「盛り土が土石流の規模を大きくした可能性は十分考えられる」と述べた。
長年にわたり「盛り土」 住民「やはりこの場所だったか」【緊急報告 熱海土石流A】|あなたの静岡新聞 (at-s.com)