衆議院選挙が25日後に迫り、14もの乱立した政党が政策を争って語っていますが、東日本大震災や福島原発事故に関して語る政党は少く、メディアでの報道も減ってきました。
それどころか、驚くべきことに日本維新の会石原代表からとんでもない発言が飛び出してきました。
「核シュミレーションは抑止力になる」 「持たぬと発言権がない」
福島原発の事故から2年もたたないうちに出てきたこうした発言何か恐ろしい気がします。
先日毎日新聞コラム「メディア時評」に若松丈太郎さんが福島原発事故の現状を投稿しています。若松丈太郎さんは福島県南相馬市に住んでいる77歳の詩人です。若松さんの詩「神隠しされた街」は、福島第1原発事故の17年前に作られたものとは、とても思えないません。詩人の想定力は「想定外」をきちんと想定していました。その詩とともに若松さんの投稿を紹介いたします。
私は東京電力福島第一原発の北25キロにある自宅で暮らしている。昨年3月の「核災」(核による災害)発生から4日後、私たち夫婦は自主避難し、35日後の4月19日、避難先の付記しましから帰宅した。自分の「場」で暮らしたかったことに加え、75キロ北西の福島氏より南相馬市の放射線量が少なかったからである。ほどなく「緊急避難準備区域」に指定された自宅一帯は5ヵ月後、指定解除された。
だが、解除後も多くの住民の不安は消えていない。住民が最も知りたいのは、福島原発がどんな状態にあり、作業が順調にすすんでいるかということだ。
全文は以下をクリックしてください。
若松丈太郎.pdf
神隠しされた街
4万5千人の人びとが
たった二時間の間に消えた
サッカーゲームが終わって
競技場から立ち去ったのではない
人びとの暮らしがひとつの都市から
そっくり一度に消えたのだ
「三日分の食料を準備して下さい」と
多くの人は3日たてば この街にの街に帰れと思っていた
小さな手提げを持って 仔猫だけを抱いて
老婆も病人も バスに乗った
チェルノブイリ事故発生40時間後のことだった
1100台のバスに乗って4万5千人が消えた
鬼ごっこする子どもの歓声が、垣根ごしのあいさつが
郵便配達のベルの音が、ボルシチを煮るにおいが
家々の窓のあかりが 人びとの暮らしが
ひとつの都市プリピャチが 地図のうえから消えた
それから10日が過ぎて
チェルノブイリ原子力発電所から 半径30キ0ゾーンは
危険地帯とされた
5月6日から3日間のあいだに9万3千人、あわせて約15万人の人びとが
100キロ、150キロ先の村にちりぢりに消えた
東京電力福島原子力発電所から半径30キロゾーンといえば
双葉町 大熊町 菅田岡町 楢葉町 浪江町 広野町
川内村 都路村 葛尾村 小高町 いわき市北部
そして私の住む原町
私たちが消えるべき先はどこか
私たちはどこへ姿を消せばいいのか
日がもう暮れる 鬼の私はとほうに暮れる
みんな神隠しにあってしまったのか
うしろで子どもの声がした気がする
振り向いてもそこにはだれもいない
神隠しの街はこの地上に もっともっとふえていくだろう
私たちの神隠しは 今日すでにはじまっている
後ろで子どもの声がした気がする
ふりむいてもそこには誰もいない
広場にひとりたちつくす
2012年11月21日
2012年10月26日
浜岡原発・過酷事故シュミレーション 伊豆半島への影響は?
10月25日、毎日新聞報道です。
原子力規制委員会が24日に公表した全国16原発での放射性物質拡散予想地図は、東京電力福島第1原発事故と同様の過酷事故が起こったとき、緊急避難の範囲はどこまで必要かを示している。
福島第1原発事故では、気象データを勘案することなく、政府は同心円状に避難指示を出し、拡散している方向に住民が非難する問題が発生した。
今回の地図は平均的な気象条件化の下での試算であり、避難範囲が更に広がることもある得る。実際に事故が起こったときは、そのときの気象データを基にした柔軟な対応を考えなければならない。
浜岡原発の場合は以下のようです。
浜岡原発シュミレーション5.pdf
左側は福島第1原発1〜3号機と同量の放射性物質が放出された場合。
右側は各原発の全原子炉で、福島第1原発と同程度の炉心溶融が起きたときとし、放射性物質の放出量は福島第1原発1〜3号機との出力から算出した。
それでは30キロ以上ある私たちの住む伊豆半島にはどのような影響があるでしょうか。
静岡県の地図に放射性物質拡散予想地図を重ねてみました。
浜岡原発シュミレーション6.pdf
御前崎市から右の海上(駿河湾)に23・8キロに拡散した放射性物質(E)はそのまま伊豆半島に向かいます。
浜岡原発から伊豆半島までは70キロといわれています。福島原発事故のときに伊豆市の乾燥シイタケが放射線セシウムに汚染され、出荷停止になり今も処分されず保管倉庫に眠っています。
遠く福島からの放射性物質でさえ大きな被害がありました。たった70キロしか離れていない浜岡原発が事故を起こしたときは、とんでもない被害が生ずるでしょう。
浜岡原発の再稼動を住民投票で決めようという住民投票条例案は静岡県議会で否決されました。
しかし、浜岡原発は津波対策さえ行えば安全では無いと言われています。浜岡原発の地下には活断層がたくさんあるようです。
そのような危険な原発がすぐそこにあるのだということを私たち住民はしっかり認識し、再稼動の是非だけでなく原発自体が必要なのかどうかを真剣に考えていく必要があると思います。
原子力規制委員会が24日に公表した全国16原発での放射性物質拡散予想地図は、東京電力福島第1原発事故と同様の過酷事故が起こったとき、緊急避難の範囲はどこまで必要かを示している。
福島第1原発事故では、気象データを勘案することなく、政府は同心円状に避難指示を出し、拡散している方向に住民が非難する問題が発生した。
今回の地図は平均的な気象条件化の下での試算であり、避難範囲が更に広がることもある得る。実際に事故が起こったときは、そのときの気象データを基にした柔軟な対応を考えなければならない。
浜岡原発の場合は以下のようです。
浜岡原発シュミレーション5.pdf
左側は福島第1原発1〜3号機と同量の放射性物質が放出された場合。
右側は各原発の全原子炉で、福島第1原発と同程度の炉心溶融が起きたときとし、放射性物質の放出量は福島第1原発1〜3号機との出力から算出した。
それでは30キロ以上ある私たちの住む伊豆半島にはどのような影響があるでしょうか。
静岡県の地図に放射性物質拡散予想地図を重ねてみました。
浜岡原発シュミレーション6.pdf
御前崎市から右の海上(駿河湾)に23・8キロに拡散した放射性物質(E)はそのまま伊豆半島に向かいます。
浜岡原発から伊豆半島までは70キロといわれています。福島原発事故のときに伊豆市の乾燥シイタケが放射線セシウムに汚染され、出荷停止になり今も処分されず保管倉庫に眠っています。
遠く福島からの放射性物質でさえ大きな被害がありました。たった70キロしか離れていない浜岡原発が事故を起こしたときは、とんでもない被害が生ずるでしょう。
浜岡原発の再稼動を住民投票で決めようという住民投票条例案は静岡県議会で否決されました。
しかし、浜岡原発は津波対策さえ行えば安全では無いと言われています。浜岡原発の地下には活断層がたくさんあるようです。
そのような危険な原発がすぐそこにあるのだということを私たち住民はしっかり認識し、再稼動の是非だけでなく原発自体が必要なのかどうかを真剣に考えていく必要があると思います。
2012年08月28日
静岡県知事 「浜岡原発再稼働を問う住民投票制定」に賛意
28日 毎日新聞報道です
静岡県の市民団体「原発県民投票静岡」(鈴木望代表)は27日、16万5127人分の署名を添えて中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働を問う住民投票の制定を川勝平太知事に直接請求した。
川勝知事は同日の定例記者会見で「16万人の署名は大きい。住民投票の実現に向け努力したい」と条例制定に賛意を示した。
川勝知事は今回の賛意表明について「安全性が確立されていない中、署名が集まった。これは政治家だけに任せておけないという危機感があると思う。他の方法で意思表示する方法があるならば、十分に尊重しなければならない」と説明した。
また、「客観的な安全性が確立しない限り、投票結果が再稼働に賛成でもできない」と従来の考えを繰り返した。
川勝知事は今後、賛成の意見をつけた条例案を9月定例会に提案する見通し。
市民「運動に励み」
今後は議会審議、会派動向に焦点
過半数を占める最大会派「自民改革会議」と知事与党で第2会派の「民主党・ふじのくに県議団」は、ともに賛否を決めていない。
鈴木代表は提出後の記者会会見で「川勝知事はこれまで住民投票に否定的だと思っていたので、賛成には本当に驚いたとしつつ私たちの思いを真摯に受け止めていただいた結果だと思う」と評価した。
議会の判断に与える影響については、「二元代表制の一方の代表者が賛意をしめした意味合いは大きいと思う」と述べた。
議会対策として、各会派に条例案を説明する考えを示し「議員にも県民の願いをむげに葬り去っていいのかという思いは強く感じて頂いていると思う」と可決に期待を示した。
東京電力福島第1原発事故発生以降、原発に関する住民投票の直接請求は大阪市と東京都で行われ、いずれも首長が反対し条例案は否決されている。
静岡県の市民団体「原発県民投票静岡」(鈴木望代表)は27日、16万5127人分の署名を添えて中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働を問う住民投票の制定を川勝平太知事に直接請求した。
川勝知事は同日の定例記者会見で「16万人の署名は大きい。住民投票の実現に向け努力したい」と条例制定に賛意を示した。
川勝知事は今回の賛意表明について「安全性が確立されていない中、署名が集まった。これは政治家だけに任せておけないという危機感があると思う。他の方法で意思表示する方法があるならば、十分に尊重しなければならない」と説明した。
また、「客観的な安全性が確立しない限り、投票結果が再稼働に賛成でもできない」と従来の考えを繰り返した。
川勝知事は今後、賛成の意見をつけた条例案を9月定例会に提案する見通し。
市民「運動に励み」
今後は議会審議、会派動向に焦点
過半数を占める最大会派「自民改革会議」と知事与党で第2会派の「民主党・ふじのくに県議団」は、ともに賛否を決めていない。
鈴木代表は提出後の記者会会見で「川勝知事はこれまで住民投票に否定的だと思っていたので、賛成には本当に驚いたとしつつ私たちの思いを真摯に受け止めていただいた結果だと思う」と評価した。
議会の判断に与える影響については、「二元代表制の一方の代表者が賛意をしめした意味合いは大きいと思う」と述べた。
議会対策として、各会派に条例案を説明する考えを示し「議員にも県民の願いをむげに葬り去っていいのかという思いは強く感じて頂いていると思う」と可決に期待を示した。
東京電力福島第1原発事故発生以降、原発に関する住民投票の直接請求は大阪市と東京都で行われ、いずれも首長が反対し条例案は否決されている。
2012年08月16日
「浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票」求める署名16万人有効
8月14日・毎日新聞報道です。
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)再稼働の是非を問う住民投票条例制定を求め、市民団体が提出した署名について、件選挙管理委員会は13日、16万5127人分が有効と発表した。条例制定の直接請求に必要な6万2000人分(有権者の50分の1)を大幅に上回った。
署名活動は「原発県民投票静岡」(鈴木登代表)が5〜7月に実施。県選管によると、各市区町戦艦の審査で署名総数18万1543人のうち、重複などで1万6416人分は無効となった。有効署名名簿は各選管で7日間縦覧された後確定。団体は早ければ月内にも川勝平知事に条例制定の本請求を行う。
川勝知事は請求を受けてから20日以内に賛否の意見をつけて条例案を県議会に提出するが、これまで「再稼働は(現状では)安全性の観点からできない。廃炉にしても、方法が技術上できていない。再稼働か廃炉かというのはなじまない」と住民投票に慎重姿勢を示している。
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)再稼働の是非を問う住民投票条例制定を求め、市民団体が提出した署名について、件選挙管理委員会は13日、16万5127人分が有効と発表した。条例制定の直接請求に必要な6万2000人分(有権者の50分の1)を大幅に上回った。
署名活動は「原発県民投票静岡」(鈴木登代表)が5〜7月に実施。県選管によると、各市区町戦艦の審査で署名総数18万1543人のうち、重複などで1万6416人分は無効となった。有効署名名簿は各選管で7日間縦覧された後確定。団体は早ければ月内にも川勝平知事に条例制定の本請求を行う。
川勝知事は請求を受けてから20日以内に賛否の意見をつけて条例案を県議会に提出するが、これまで「再稼働は(現状では)安全性の観点からできない。廃炉にしても、方法が技術上できていない。再稼働か廃炉かというのはなじまない」と住民投票に慎重姿勢を示している。
2012年07月31日
伊豆市署名数3189筆・・・「原発県民投票静岡」
中部電力浜岡原発(御前崎市) の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指す「原発県民投票静岡」は7月23日、住民投票条例制定を請求するため集めた署名を県内全市町の選管に提出しました。必要な法定数62000人(有権者の50分の1 )の2 ・8倍以上の17万824 0人分に上ります。
伊豆市でも市役所の選挙管理委員会に署名が提出されました。
有効署名数はまだ審査中ですが提出された伊豆市の署名総数は3189筆。これは伊豆市の有権者(2万9千人弱)の10%を超えました。
こうした署名数を見ると浜岡原発の再稼働について静岡県民や伊豆市民の関心の高さを示していると思います。
伊豆市でも市役所の選挙管理委員会に署名が提出されました。
有効署名数はまだ審査中ですが提出された伊豆市の署名総数は3189筆。これは伊豆市の有権者(2万9千人弱)の10%を超えました。
こうした署名数を見ると浜岡原発の再稼働について静岡県民や伊豆市民の関心の高さを示していると思います。
2012年07月26日
選管に17万8240人分署名提出 法定数の2倍に ・・・浜岡原発住民投票条例制定を求める署名
毎日新聞報道です。
中部電力浜岡原発(御前崎市) の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指す「原発県民投票静岡」は23日、住民投票条例制定を請求するため集めた署名を県内全市町の選管に提出した。必要な法定数約6 万2 0 0 0 人(有権者の50分の1 )の2 ・8倍以上の17万824 0人分に上り、団体代表の鈴木望、前磐田市長は同日の記者会見で「これだけの署名が集まったことに、地鳴りのようなうねりを感じている」と手応えを語った。
静岡市葵区の選挙管理委員会では、請求代表人2人と署名集めを受任者2人が1万4 1 45人分の署名が記された1710 冊の署名簿を提出した。
請求代表人の成澤聰さん( 57)は「ようやくスタートラインに立ったという気持ちだが、署名の有効数が確定するまでは安心できない」と語った。
川勝平太知事は署名が提出されたことを受け、記者団に「法定数の3倍に迫る署名が集まったことは重く受け止めている。住民の意見をくみ上げるのは賛成だが、条例の中身を判断するに至っていないので、条例への賛否は決めていない」と述べた。
中部電力浜岡原発(御前崎市) の再稼働の是非を問う住民投票の実現を目指す「原発県民投票静岡」は23日、住民投票条例制定を請求するため集めた署名を県内全市町の選管に提出した。必要な法定数約6 万2 0 0 0 人(有権者の50分の1 )の2 ・8倍以上の17万824 0人分に上り、団体代表の鈴木望、前磐田市長は同日の記者会見で「これだけの署名が集まったことに、地鳴りのようなうねりを感じている」と手応えを語った。
静岡市葵区の選挙管理委員会では、請求代表人2人と署名集めを受任者2人が1万4 1 45人分の署名が記された1710 冊の署名簿を提出した。
請求代表人の成澤聰さん( 57)は「ようやくスタートラインに立ったという気持ちだが、署名の有効数が確定するまでは安心できない」と語った。
川勝平太知事は署名が提出されたことを受け、記者団に「法定数の3倍に迫る署名が集まったことは重く受け止めている。住民の意見をくみ上げるのは賛成だが、条例の中身を判断するに至っていないので、条例への賛否は決めていない」と述べた。
2012年07月20日
脱原発.人の波 代々木公園で「10万人集会」
7月17日・毎日新聞報道です
脱原発を訴える「さよなら原発10万人集会」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。猛暑の中、主催者の発表で約17万人、警察当局の発表で約7万5000人が参加。東京電力福島第一原発事故後広がった脱原発の中で最大規模の集会となった。
市民団体や労働組合などでつくる「さよなら現発一千万署名市民の会」が主催。
作家の大江健三郎さんや音楽家の坂本龍一さんらが呼びかけ人となった。
福島県や、関西電力大飯原発が立地する福井県の住民も参加、毎週金曜日に首相官邸前で抗議行動を続けている市民も加わった。
坂本さんは集会で、「電気のために子供の未来を危険にさらすべきでない」と挨拶した。
参加者はその後、新宿、原宿、渋谷の3方向に分かれて行進し、「原発はいらない」「再稼働反対」などと訴えた。
代々木公園_0001.pdf
市民の会は昨年9月にも同様の集会を開き、主催者発表で約6万人、警察当局集計で約3万人を集めた。
「さよなら原発10万人集会」には東京電力第一原発の事故後にデモや集会に参加し始めた若者や家族連れも目立った。事故対策も不十分なまま原発が再び動き出した事への怒り、将来の不安、政治への失望。集まった人たちに思いを聞いた。
続きは以下をクリックしてください。
子どもたち、未来のために_0001.pdf
脱原発を訴える「さよなら原発10万人集会」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。猛暑の中、主催者の発表で約17万人、警察当局の発表で約7万5000人が参加。東京電力福島第一原発事故後広がった脱原発の中で最大規模の集会となった。
市民団体や労働組合などでつくる「さよなら現発一千万署名市民の会」が主催。
作家の大江健三郎さんや音楽家の坂本龍一さんらが呼びかけ人となった。
福島県や、関西電力大飯原発が立地する福井県の住民も参加、毎週金曜日に首相官邸前で抗議行動を続けている市民も加わった。
坂本さんは集会で、「電気のために子供の未来を危険にさらすべきでない」と挨拶した。
参加者はその後、新宿、原宿、渋谷の3方向に分かれて行進し、「原発はいらない」「再稼働反対」などと訴えた。
代々木公園_0001.pdf
市民の会は昨年9月にも同様の集会を開き、主催者発表で約6万人、警察当局集計で約3万人を集めた。
「さよなら原発10万人集会」には東京電力第一原発の事故後にデモや集会に参加し始めた若者や家族連れも目立った。事故対策も不十分なまま原発が再び動き出した事への怒り、将来の不安、政治への失望。集まった人たちに思いを聞いた。
続きは以下をクリックしてください。
子どもたち、未来のために_0001.pdf
2012年07月16日
浜岡原発再稼働住民投票署名10万人超える・・・「県民の思いくみ取って!」
毎日新聞・7月13日の報道です。
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働をめぐり、その是非を問う住民投票実施のための署名数が、必要数を大きく上回った。有効投票署名が法定数を超えれば、川勝平太知事への直接請求、県議会での審議へと進む。署名活動を添加した市民団体「原発県民投票静岡」は「県民がどういうことを考えているのか知事や県議会は、ぜひくみ取って欲しい」と訴えている。
10万7629人。12日時点で集計された署名数だ。川勝知事への直接請求に必要な県内の有権者の50分の1(約6万2000人)を大きく超えた。
同団体代表の鈴木望・全磐田市長は、12日午後に県庁で開いた会見で、「県民に、浜岡原発の再稼働についての思い入れがある。その表れではないか」などと、約2ヶ月間行動を振り返った。未集計分もあることから、鈴木代表は最終的な署名数を「14万人〜15万人」と見積もる。
今後、有効投票が法令数を上回れば8月下旬にも川勝知事へ条例の制定請求を提出する。
川勝知事は県議会を招集し、意見を取り付けて条例案を提案しなければならない。条例案の成立には過半数の賛成が必要だが、原発の再稼働をめぐる条例案は大崎市議会や東京都などで否決されるなど、「相当ハードルは高い」(鈴木代表)状態で、、同団体は今後県議らへの説明を行っていく。
この問題で、県議会最大会派・自民改革会議(38人)の県議は「(所属議員などの意見を聞きながら、会派としての意見集約をしていく形になる」と話す。
また、民主党・ふじのくに県議団(20人)の県議からも「会派としてどうむきあうのか、検討したい」との声も上がっており、各会派内で賛否に関する議論が活発化すると見おられる。
一方、川勝知事は県民投票について、「(仮に同原発を)動かせという結果が出たとしても、安全性が確保されない限り再稼働のゴールサインを出すことは100%ない」としている。
「県民の思いをくみ取って」と取り組まれた住浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票署名。法定数が上回るのか確実でしょう。
浜岡原発が事故を起こせば静岡県のみならず、東京都・神奈川県など首都圏にも大打撃を与え、日本は破滅の危機に直面するとさえ言われています。
日本で一番危ないとされている「浜岡原発」の再稼働を許さない運動も新たな局面を迎えました。
静岡県だけでなく、日本中に大きな影響を与えるであろうこの県民投票の行方に重大な関心を持っていきましょう。
中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働をめぐり、その是非を問う住民投票実施のための署名数が、必要数を大きく上回った。有効投票署名が法定数を超えれば、川勝平太知事への直接請求、県議会での審議へと進む。署名活動を添加した市民団体「原発県民投票静岡」は「県民がどういうことを考えているのか知事や県議会は、ぜひくみ取って欲しい」と訴えている。
10万7629人。12日時点で集計された署名数だ。川勝知事への直接請求に必要な県内の有権者の50分の1(約6万2000人)を大きく超えた。
同団体代表の鈴木望・全磐田市長は、12日午後に県庁で開いた会見で、「県民に、浜岡原発の再稼働についての思い入れがある。その表れではないか」などと、約2ヶ月間行動を振り返った。未集計分もあることから、鈴木代表は最終的な署名数を「14万人〜15万人」と見積もる。
今後、有効投票が法令数を上回れば8月下旬にも川勝知事へ条例の制定請求を提出する。
川勝知事は県議会を招集し、意見を取り付けて条例案を提案しなければならない。条例案の成立には過半数の賛成が必要だが、原発の再稼働をめぐる条例案は大崎市議会や東京都などで否決されるなど、「相当ハードルは高い」(鈴木代表)状態で、、同団体は今後県議らへの説明を行っていく。
この問題で、県議会最大会派・自民改革会議(38人)の県議は「(所属議員などの意見を聞きながら、会派としての意見集約をしていく形になる」と話す。
また、民主党・ふじのくに県議団(20人)の県議からも「会派としてどうむきあうのか、検討したい」との声も上がっており、各会派内で賛否に関する議論が活発化すると見おられる。
一方、川勝知事は県民投票について、「(仮に同原発を)動かせという結果が出たとしても、安全性が確保されない限り再稼働のゴールサインを出すことは100%ない」としている。
「県民の思いをくみ取って」と取り組まれた住浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票署名。法定数が上回るのか確実でしょう。
浜岡原発が事故を起こせば静岡県のみならず、東京都・神奈川県など首都圏にも大打撃を与え、日本は破滅の危機に直面するとさえ言われています。
日本で一番危ないとされている「浜岡原発」の再稼働を許さない運動も新たな局面を迎えました。
静岡県だけでなく、日本中に大きな影響を与えるであろうこの県民投票の行方に重大な関心を持っていきましょう。
2012年07月14日
CD「ふくしま・うた語り」より 「スマイル・レボリューション」
6月25日・26日に「福島の子供を救いたい」と加藤登紀子さんと鎌田實さんがCDを発売したということを紹介いたしました。
http://iizusiseirepo-to.seesaa.net/article/277135180.html?1342227759
http://iizusiseirepo-to.seesaa.net/article/277273280.html?1342227968
最近、この記事へのアクセスが増えています。
大飯原発は国民の多くの反対の声を無視し、再稼働してしまいました。
経済が何にもまして優先してしまう社会。
そんな社会をもう一度見直してみようと加藤登紀子と鎌田實さんはさんは訴えています。
CDの中から「スマイル・レボリューション」という曲の詩を紹介いたします。
素晴らしいCDです。たくさんの方々に聴いいてもらいたいと思います。
ギリシャの映画作家テオ・アングロプロスの映画に「こうのとり、たちずさんで」という作品があった。
アルメニアとギリシャの国境に川があり、そこに橋がかかっている。アルメニアからギリシャヘ来てしまった難民たちはその橋に立ちずさみ、故郷へ帰ることを夢みる。
何度も足を上げてみるが、 一歩を踏み出せば、どこからか鉄砲の玉が飛んでくることを知っている。
愛しい故郷はすぐそこにあるのに、恋しい人たちがすぐそこにいるのに、橋を渡ることができない。だからいつまでも片足で立ちすくんだままでいる、という痛切な物語だった。
2011年3月20日
東日本における地震、津波、そして原発事故という大惨事を突き付けられた。
それからの日々。次々と見えて来たのは原発への恐怖と放射能汚染の中で生きる困難さ。
何とかこの危険な原発を止めて日本を創り変えなければいけないことが、はっきりとわかって来た。けれど、まるでこのコウノトリのようになかなか一歩が進まない。
橋のこちら側は、地震帯の上に54基もの原発を抱え、いわば21世紀人類の繁栄と危機を暗示するジュラシックパークだ。
橋のむこうは、数十年前までの穏やかなまだ土の匂いのする日本。
電気製品はもう十分あったが、原発はなかった。
豊かな地層の中には、長い年月の間、自然との調和を目指した営みの跡がまだ残っている。
今、こちら側の橋のたもとで、片足を上げたまま立ちずさんでいる私たち。橋を渡ることへの不安は一体どこから来るのだろう。
確かに社会の仕組みの中から外れるという事には大きな勇気がいるし、社会を転換させるには大きなエネルギーがいる。
けれど、片足を下ろし一歩踏み出しても、ここには鉄砲の玉が飛んでくるわけじゃない。
だから、一度この橋をわたってみたらどうだろう。
私たちは何を夢見ていたのだったか。どこに問題があったのか、この数十年の間に何を得て、何を失ったのか。もう一度来た道をたどってみよう。そして未来へのまっとうなシナリオを探してみよう。
生きることがどこかで破壊や破減につながるのではなく、生きることが限りない喜びにつながる生き方を見つけたい。生きることに素直に向き合い、生きる喜びに真剣に取り組み、ほほえみを持って輝いて生きることで世界を変えていきたい。それが「スマイルレボリューション」だ。
どんなに時代が変わっても、残されていくひとつの謎がある。人はどうしてこんなにもたくさんのものを求め、傷つけてしまうのだろうか。
(白水社版「スマイル・レボリューション」より
http://iizusiseirepo-to.seesaa.net/article/277135180.html?1342227759
http://iizusiseirepo-to.seesaa.net/article/277273280.html?1342227968
最近、この記事へのアクセスが増えています。
大飯原発は国民の多くの反対の声を無視し、再稼働してしまいました。
経済が何にもまして優先してしまう社会。
そんな社会をもう一度見直してみようと加藤登紀子と鎌田實さんはさんは訴えています。
CDの中から「スマイル・レボリューション」という曲の詩を紹介いたします。
素晴らしいCDです。たくさんの方々に聴いいてもらいたいと思います。
ギリシャの映画作家テオ・アングロプロスの映画に「こうのとり、たちずさんで」という作品があった。
アルメニアとギリシャの国境に川があり、そこに橋がかかっている。アルメニアからギリシャヘ来てしまった難民たちはその橋に立ちずさみ、故郷へ帰ることを夢みる。
何度も足を上げてみるが、 一歩を踏み出せば、どこからか鉄砲の玉が飛んでくることを知っている。
愛しい故郷はすぐそこにあるのに、恋しい人たちがすぐそこにいるのに、橋を渡ることができない。だからいつまでも片足で立ちすくんだままでいる、という痛切な物語だった。
2011年3月20日
東日本における地震、津波、そして原発事故という大惨事を突き付けられた。
それからの日々。次々と見えて来たのは原発への恐怖と放射能汚染の中で生きる困難さ。
何とかこの危険な原発を止めて日本を創り変えなければいけないことが、はっきりとわかって来た。けれど、まるでこのコウノトリのようになかなか一歩が進まない。
橋のこちら側は、地震帯の上に54基もの原発を抱え、いわば21世紀人類の繁栄と危機を暗示するジュラシックパークだ。
橋のむこうは、数十年前までの穏やかなまだ土の匂いのする日本。
電気製品はもう十分あったが、原発はなかった。
豊かな地層の中には、長い年月の間、自然との調和を目指した営みの跡がまだ残っている。
今、こちら側の橋のたもとで、片足を上げたまま立ちずさんでいる私たち。橋を渡ることへの不安は一体どこから来るのだろう。
確かに社会の仕組みの中から外れるという事には大きな勇気がいるし、社会を転換させるには大きなエネルギーがいる。
けれど、片足を下ろし一歩踏み出しても、ここには鉄砲の玉が飛んでくるわけじゃない。
だから、一度この橋をわたってみたらどうだろう。
私たちは何を夢見ていたのだったか。どこに問題があったのか、この数十年の間に何を得て、何を失ったのか。もう一度来た道をたどってみよう。そして未来へのまっとうなシナリオを探してみよう。
生きることがどこかで破壊や破減につながるのではなく、生きることが限りない喜びにつながる生き方を見つけたい。生きることに素直に向き合い、生きる喜びに真剣に取り組み、ほほえみを持って輝いて生きることで世界を変えていきたい。それが「スマイルレボリューション」だ。
どんなに時代が変わっても、残されていくひとつの謎がある。人はどうしてこんなにもたくさんのものを求め、傷つけてしまうのだろうか。
(白水社版「スマイル・レボリューション」より
2012年06月26日
CD「ふくしま・うた語り」・「神隠しされた街」
先回紹介したCD「ふくしま・うた語り」の中の1曲の詩を紹介しましょう。
作詞は若松丈太郎さん。福島県南相馬市に住んでいる77歳の詩だ。若松さんの「神隠しされた街」は、福島第1原発事故の17年前に作られたものとは、とても思えない。
詩人の想定力は「想定外」をきちんと想定していた。
神隠しされた街
4万5千人の人びとが
たった二時間の間に消えた
サッカーゲームが終わって
競技場から立ち去ったのではない
人びとの暮らしがひとつの都市から
そっくり一度に消えたのだ
「三日分の食料を準備して下さい」と
多くの人は3日たてば この街にの街に帰れと思っていた
小さな手提げを持って 仔猫だけを抱いて
老婆も病人も バスに乗った
チェルノブイリ事故発生40時間後のことだった
1100台のバスに乗って4万5千人が消えた
鬼ごっこする子どもの歓声が、垣根ごしのあいさつが
郵便配達のベルの音が、ボルシチを煮るにおいが
家々の窓のあかりが 人びとの暮らしが
ひとつの都市プリピャチが 地図のうえから消えた
それから10日が過ぎて
チェルノブイリ原子力発電所から 半径30キ0ゾーンは
危険地帯とされた
5月6日から3日間のあいだに9万3千人、あわせて約15万人の人びとが
100キロ、150キロ先の村にちりぢりに消えた
東京電力福島原子力発電所から半径30キロゾーンといえば
双葉町 大熊町 菅田岡町 楢葉町 浪江町 広野町
川内村 都路村 葛尾村 小高町 いわき市北部
そして私の住む原町
私たちが消えるべき先はどこか
私たちはどこへ姿を消せばいいのか
日がもう暮れる 鬼の私はとほうに暮れる
みんな神隠しにあってしまったのか
うしろで子どもの声がした気がする
振り向いてもそこにはだれもいない
神隠しの街はこの地上に もっともっとふえていくだろう
私たちの神隠しは 今日すでにはじまっている
後ろで子どもの声がした気がする
ふりむいてもそこには誰もいない
広場にひとりたちつくす
作詞は若松丈太郎さん。福島県南相馬市に住んでいる77歳の詩だ。若松さんの「神隠しされた街」は、福島第1原発事故の17年前に作られたものとは、とても思えない。
詩人の想定力は「想定外」をきちんと想定していた。
神隠しされた街
4万5千人の人びとが
たった二時間の間に消えた
サッカーゲームが終わって
競技場から立ち去ったのではない
人びとの暮らしがひとつの都市から
そっくり一度に消えたのだ
「三日分の食料を準備して下さい」と
多くの人は3日たてば この街にの街に帰れと思っていた
小さな手提げを持って 仔猫だけを抱いて
老婆も病人も バスに乗った
チェルノブイリ事故発生40時間後のことだった
1100台のバスに乗って4万5千人が消えた
鬼ごっこする子どもの歓声が、垣根ごしのあいさつが
郵便配達のベルの音が、ボルシチを煮るにおいが
家々の窓のあかりが 人びとの暮らしが
ひとつの都市プリピャチが 地図のうえから消えた
それから10日が過ぎて
チェルノブイリ原子力発電所から 半径30キ0ゾーンは
危険地帯とされた
5月6日から3日間のあいだに9万3千人、あわせて約15万人の人びとが
100キロ、150キロ先の村にちりぢりに消えた
東京電力福島原子力発電所から半径30キロゾーンといえば
双葉町 大熊町 菅田岡町 楢葉町 浪江町 広野町
川内村 都路村 葛尾村 小高町 いわき市北部
そして私の住む原町
私たちが消えるべき先はどこか
私たちはどこへ姿を消せばいいのか
日がもう暮れる 鬼の私はとほうに暮れる
みんな神隠しにあってしまったのか
うしろで子どもの声がした気がする
振り向いてもそこにはだれもいない
神隠しの街はこの地上に もっともっとふえていくだろう
私たちの神隠しは 今日すでにはじまっている
後ろで子どもの声がした気がする
ふりむいてもそこには誰もいない
広場にひとりたちつくす