佐渡島2日目前半です。
7時からの朝食の前、宿の周辺の散策に行きました。
宿から5分ほど歩くと朱鷺の散歩道という素敵な名前の散歩道があります。絶滅寸前だった朱鷺の繁殖に成功し、今では500羽ほどに増えてきたようです。
その朱鷺を見ることができるかもしれないと期待して、森に囲まれた田園地帯の散歩道を歩きました。
空を仰いでみてもなかなか見つかりません。ふと、森を見ると何か白っぽい鳥が飛んでいます。朱鷺かもしれない、期待して待つこと数分、その鳥が近づいてきました、白とピンクの色、やはり朱鷺でした。森から森へ飛び移る朱鷺、近くの田んぼに舞い降りる朱鷺など4羽ほどの朱鷺を見ることができました。あまり近づいてくれませんでしたが、写真撮影には成功しました。大感激です。
朝食後、宿の車で港まで送ってもらい、アオネバ登山口行きのバスに乗り込みました。高山植物を見ることのできる絶好の時期なのに乗客は予想に反し6名ほどしかいません。停留所から5分歩くとアオネバ登山口です。
天候は曇り空、雨の予報はありません。登山道は雪解けのジメジメした沢筋を登っていきます
虫が多いとの情報でしたが、それほどでもありませんでした。
登山道周辺はうっそうとした草花で緑に覆われています。
妻の今回の登山での最大の目的は、シラネアオイを見ることです。シラネアオイは北アルプスなどではとても貴重な高山植物で、めったに見られない花です。
登山道を登るにつれ、シラネアオイが出てきました。しかし、見頃を過ぎてしまっています。遅かったか・・・
しかし、登るにつれ、次々と見事なシラネアオイが出てきたのです。登山道の両側にシラネアオイの群生がどこまでも続いているのです。
シラネアオイ以外のお花も次々と咲き乱れています。まさしく高山植物の楽園です。
写真で撮ってきたお花の数々です。
コゴミ(シダ類)
オドリコソウ
ニリンソウ
イワカガミ(白は珍しい)
シラネアオイ
シラネアオイ
カタクリ
カタクリ
サンカヨウ
エゾエンゴサク
ザゼンソウ
ドンデン高原への分岐アオネバ十字路までがお花畑のハイライトです。
ここからは尾根歩きになります。次に群生してきたのがカタクリです。
行けども行けどもカタクリの群生がマトネまで続いたのです。
マトネからは快適な尾根歩きですが花が一気に少なくなりました。それでもカタクリは結構多く、シラネアオイが時々咲いています。
日本海を真下に見る広く快適な登山道のいくつかのコルを上り下りしてたどり着いた まさごの峰。
ここまで来ると金北山はすぐ近くに迫ってきました。
快適な尾根歩きが終了するといよいよ金北山への登りにさしかかりました。ここからはうっそうとした樹林帯歩きです。
急な傾斜の登山道が続きます。
苦しい登山を癒してくれたのが白い大きな花 タムシバ です。
所々に雪渓が現れてきました。春の雪渓は緩んでいるのでしっかりと踏み込んで歩けばアイゼンはいりません。
あやめ池を過ぎると、まさに雪の壁ともいえる雪渓歩きが待っていました。一本のロープが垂れ下がっており、そのロープをつかみ雪の壁をよじ登るのです。あまりにも急すぎて写真を撮る余裕がありません。
この雪渓を過ぎると金北山山頂はすぐです。
金北山は佐渡島の最高峰で山頂には金北神社があります。山頂にはかつて防衛基地の残骸があります。
ここから佐渡島の景観が望めます。
いよいよ下りです。バス乗り場の白雲台までは、航空自衛隊レーダー基地への管理道路を歩きます。この広い道路を歩くには登山届けを出し、自衛隊の許可が必要です。
自衛隊管理道路の脇にはなんとシラネアオイがたくさん咲いているのにはびっくりです。また、カタクリも咲いています。
ここまで見てくると、ありがたみが薄れてくるほどの高山植物繚乱の登山でした。
歩いた距離約20km、6時間半の縦走でした。
白雲台から両津港までシャトルバスで下りました。
港からアオネバ登山道迄、そして白雲台から港まのシャトルバスは予約制ですので必ず予約してください。
シャトルバスは宿のところで停車します。宿に戻り、温泉に浸かり、また魚、貝、カニ尽くしの夕食を堪能しました。
posted by イズノスケ at 21:59|
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